ちびりゅの病系短編集さーど

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流星side




「目、腫れてへん？」




「んー、ちょっと腫れとるけど体調悪いってことにしとこ」




「それ言うたら心配されるやん…」




「あほ、そんな顔しとる時点で心配されるわ。そこはもう諦めや」




うー、と唸りながら立ち上がる。




心配されて踊られへんのは嫌やなぁなんて呟いた矢先。





ずきりと足が激しく痛んだ。




あんなけ殴られ蹴られした後に全力で走ったらそりゃそうか、なんて思いながらかなりの痛さに顔を顰めた。




丈くんの優しさに忘れとったけど、これ、やばいやつかもしらん…





「流星？行かんの？」




「あー、ちょっと、今日は、休もかなみたいな」




「どした？やっぱどっかしんどいか？」




心配そうに眉を下げる丈くんに申し訳なさが募る。




「いや、体調悪いとかやなくて、」




「じゃあ見学だけにする？」





ほんまは見学がええけど、絶対理由問い詰められるよな…




「なんやねんもうー、とりあえず下までは行こ？」




ほら、と手を差し出されてぎゅっと握る。




けど1歩踏み出せばあまりの痛さに思わず声を上げてしまった。





「…足痛いんか？」




ちょっと見せてみ、としゃがむ丈くんに静止の声をかけたけど遅かった。




ぺらりと捲られたスラックス。




丈くんの雰囲気が変わったのを感じた。





「よーし、流星。話聞かせてもらおか。」





胡座をかいた丈くんの膝に逆戻り。




「いや、ちょっと転んだだけ、」




「なわけないよな？」





丈くんの圧力に耐えられず思わず目をそらす。





「流星？ええから全部吐いとけ。怒ったりしいひんから。な？」





「いや、ちょっとじゃれあいが行き過ぎたというか…」





「ほんまは？」





無理や、もう誤魔化されへん。




丈くんには勝たれへんとため息をひとつ零して1から10まで全部説明した。

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