プライド ページ35
流星side
少年たち初日。
たくさんの伝統のある大切な作品。
色んな人の気持ちを受け継いでいく、大きな作品。
そんな大事な舞台の幕が上がる日やのに。
はぁ、と誰もいないレッスン室に俺のため息が響いた。
頭がガンガンする。
寒気もするし、世界が少しだけ白い。
不調なのは分かってんねん。
けど、こんな大事な舞台を壊す訳にはいかん。
ジャニーさんも見てくれてんねん。
成長した姿見せんくてどないすんねん。
そんな気持ちとは裏腹に、朝イチのリハは何とか乗り越えたけど、時間がすぎるほどに悪化していく気がする。
じっと鏡を見つめてみる。
ひどい顔色。
こんなんやステージ立たれへん。
でも、ええんか悪いんかよくわからんけどまさちゃんはおらん。
他のとこでステージに立たなあかんから。
やから、いつも目敏く見破る人がおらへんから隠し通せるかもしらん。
持ってきていたメイク道具で顔色を手早く誤魔化していく。
少し化粧が濃くなるのは許して欲しい。
10分ぐらいかけて隠して、再び鏡を見詰めればさっきよりは幾分かましになった顔色。
よし、と気合をいれて本番に頭が回らんくなっても踊れるように踊りを体に叩き込んだ。
しばらくなにも考えずに踊っているとセットしていたアラームが鳴った。
開演まであと2時間。
皆がケータリング食べたり、振りの確認とか色々し始める時間。
俺も台本を確認せなと思って楽屋に戻った。
大ちゃんと2人の楽屋には幸いにも誰もおらんかった。
多分、はっすんのとこにでも行ってんねやろ。
少しでもバレる可能性が低くなるならありがたい。
カバンから台本を取り出して壁に背をつけて読み始める。
けど、体は疲れているようで頭が回らんくなってきた。
あかん、眠たい。
そう認めてしもた瞬間、気を失うようにして夢の世界へと足を踏み入れた。
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ぽん(プロフ) - みどりくんも読ませて頂いてます。こちらも更新お待ちしてます(＞＜) (2019年7月6日 1時) (
レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 受験勉強頑張ってください。是非また更新お待ちしております (2019年5月21日 14時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - いつも楽しみに読んでます。早く更新されるのまってます。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - 由真さん» コメントありがとうございます。由真さんのリクエストはとても惹かれるので書いてみたいな、と思うのですが個人的な理由によりただいまリクエストをお受けしておりません。申し訳ないです…また機会があれば書かせていただきますね (2019年3月20日 22時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、流星の変わり果てた姿を見て、怒り狂った恭平は、小道具のゴルフクラブで、プロデューサーに襲いかかるけど、大吾に止められて、｢今度、流星に近付いたら、そのときは俺が始末してやる！｣という大吾の姿に、流星を大吾に譲る話をお願いします (2019年3月19日 19時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロン太 | 作成日時：2019年3月2日 19時
