検索窓
今日:14 hit、昨日:7 hit、合計:134,847 hit

3 ページ27

流星side






MC以降、あの場所を1人で通ることはなく順調にコンサートは進んだ。







けど、問題はアンコール。








あの位置で、イントロからサビまで踊らなあかん。








照くんは少し離れたところ。







怖い。







けど、逃げられへん。








覚悟を決めて暗転した瞬間にあの人の正面に立った。








絶対に見ない、って決めててんにやっぱり目に入るあのうちわ。








射抜くような視線に時間が止まった。








イントロが流れ始めるけど頭のなんか入ってこうへん。








鼓動だけが煩いぐらいに耳元で大きくなっていく。








ゆっくりと、やけど確実に。








肺の酸素が減っていく。








あ、やばいって思った瞬間。








頭にずしっとした重みを感じた。








くるっと反転させられて2人で逆の方に向いて座り込む。







胡座をかいた上に俺を座らせたのは。








「…蓮くん」







「睨んでおいたから、大丈夫だよ」







その暖かい言葉に、不意に涙が出そうになった。








ありがとうの意を込めて顔を見合わせて笑い合う。








不自然じゃないように助けてくれる先輩たちの優しさに、きゅっと胸が詰まった。







そんなこんなでなんとか幕を閉じた埼玉アリーナ。







楽屋で着替えていると蓮くんと照くんに呼び出された。








不思議がるメンバーにちょっと出てくるとだけ告げて3人で廊下に固まった。







「…流星、大丈夫?ペンライト、手首に当たったんでしょ?」







みせて、と隠す暇もなく手を取られる。







「…結構腫れたね。冷やそうか」








「あ、俺取ってきます」








一瞬で走っていってくれた蓮くん。








大丈夫、なんて言う暇もなかった。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
204人がお気に入り
設定タグ:大西流星 , 関西ジャニーズJr. , 病系   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽん(プロフ) - みどりくんも読ませて頂いてます。こちらも更新お待ちしてます(><) (2019年7月6日 1時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 受験勉強頑張ってください。是非また更新お待ちしております (2019年5月21日 14時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - いつも楽しみに読んでます。早く更新されるのまってます。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - 由真さん» コメントありがとうございます。由真さんのリクエストはとても惹かれるので書いてみたいな、と思うのですが個人的な理由によりただいまリクエストをお受けしておりません。申し訳ないです…また機会があれば書かせていただきますね (2019年3月20日 22時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、流星の変わり果てた姿を見て、怒り狂った恭平は、小道具のゴルフクラブで、プロデューサーに襲いかかるけど、大吾に止められて、「今度、流星に近付いたら、そのときは俺が始末してやる!」という大吾の姿に、流星を大吾に譲る話をお願いします (2019年3月19日 19時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロン太 | 作成日時:2019年3月2日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。