2 ページ18
道枝side
「流星はちょっと黙っとって」
大吾くんの反撃をもろともせず流星くんは続ける。
「丈くんも大ちゃんもちょっと落ち着き?」
不必要に刺激しないように柔らかな物腰。
せやけど頭に血の登った大吾くんには通用せえへんかったみたい。
「うるさいな、年下は黙っとけや」
レッスン室の空気が凍った。
2人は言い合いがヒートアップして気付いてへんみたいやけど、確実に流星くんの纏う空気が変わった。
背中でもキレた、って分かる。
「あんたらとりあえず外行ってやり。
ここはみんなおるんやから迷惑やろ。」
聞いたことないような冷たい声。
先輩に対して「あんたら」なんて使っているのは初めて見た。
「はぁ?もう、ほんま流星うっさい。ちょっと黙っとけ」
丈くんのその言葉に流星くんは、初めて俺らの前で声を荒らげた。
「うっさいんはどっちやねん!!ええ歳して迷惑かけとることも気付けんあほに言われた無いわ!!」
「『年下』にそんな情けない姿見せるなんて年上としてどうなんか考えてみいや」
「年下」を強調した強い口調。
しん、と静まりかえる部屋。
そこでようやく2人もこの状況に気付いたのか気まずそうに顔を見合わせた。
204人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽん(プロフ) - みどりくんも読ませて頂いてます。こちらも更新お待ちしてます(><) (2019年7月6日 1時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 受験勉強頑張ってください。是非また更新お待ちしております (2019年5月21日 14時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - いつも楽しみに読んでます。早く更新されるのまってます。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - 由真さん» コメントありがとうございます。由真さんのリクエストはとても惹かれるので書いてみたいな、と思うのですが個人的な理由によりただいまリクエストをお受けしておりません。申し訳ないです…また機会があれば書かせていただきますね (2019年3月20日 22時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、流星の変わり果てた姿を見て、怒り狂った恭平は、小道具のゴルフクラブで、プロデューサーに襲いかかるけど、大吾に止められて、「今度、流星に近付いたら、そのときは俺が始末してやる!」という大吾の姿に、流星を大吾に譲る話をお願いします (2019年3月19日 19時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロン太 | 作成日時:2019年3月2日 19時