3 ページ11
正門side
挨拶を終えて、最後の曲。
バラード調のこの曲はロングトーンが多く、俺でもかなりきついパートがある。
偶然にも流星の立ち位置は俺の左。
ふらふらする小さな体。
けど頼る様子のない流星の腰をそっと抱いた。
視線を交わして微笑み合えば不審がられることは無いやろう。
ぐっと腕に力を込めれば流星も体を預けてきた。
やっぱり限界やったんやろうな。
幕が下りるまで俺らはぴったりくっついとった。
流星が何回も頭を下げるからひやひやしたけどなんとか無事に公演を終えることができた。
幕が下りると同時に膝から崩れ落ちた流星。
皆はびっくりしとったけど俺はこうなることが分かっとったから、冷静に抱き上げた。
「ごめんな、ちょっと体調悪かったみたいやねん…」
ちょっと通してな、と混雑する舞台上を横切る。
楽屋の畳にそっと寝かせて目の上にタオルを置いてやった。
204人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽん(プロフ) - みどりくんも読ませて頂いてます。こちらも更新お待ちしてます(><) (2019年7月6日 1時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 受験勉強頑張ってください。是非また更新お待ちしております (2019年5月21日 14時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
さくさく - いつも楽しみに読んでます。早く更新されるのまってます。 (2019年4月12日 23時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - 由真さん» コメントありがとうございます。由真さんのリクエストはとても惹かれるので書いてみたいな、と思うのですが個人的な理由によりただいまリクエストをお受けしておりません。申し訳ないです…また機会があれば書かせていただきますね (2019年3月20日 22時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、流星の変わり果てた姿を見て、怒り狂った恭平は、小道具のゴルフクラブで、プロデューサーに襲いかかるけど、大吾に止められて、「今度、流星に近付いたら、そのときは俺が始末してやる!」という大吾の姿に、流星を大吾に譲る話をお願いします (2019年3月19日 19時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ロン太 | 作成日時:2019年3月2日 19時