ちびりゅの病系短編集せかんど

6 ページ27

大吾side







「んー、要するに、寂しいねん」







「いっぱいに満たされてたんが急に無くなってもうて、その空間が空いたままやねんな。」







「せやからさ、前ほどは引っつかんでええから、全然なしって感じはもうちょい先にしてくれへん？」






こてん、と首をななめ45°に傾げてあざとく上目遣い。







…ほんまこの子は俺のツボ分かってるわ。








「んーっ、おおにっちゃん可愛い！！！」







そう言って抱きつこうとすると正門に阻止された。







「こら、流星が言うてくれてんから大吾も言わなあかんやろ？」






まぁ確かに、年下ばかりに言わせる訳にはいかへんよな。







「流星、まず、不安にさせてもうてごめん。俺は流星が嫌いになったわけちゃうし、今も昔と変わらんぐらい流星のことが大好き。」







流星がこくんと頷いたのを見て、さらに続ける。







「けど、まぁいつまでもずっとべたべたするんはあかんやんか？」







もうとっくに20歳超えとるし流星も高校生やからなぁ…







「せやから、この時期に子離れしとくべきかなって。この、グループが出来て環境が大きく変わる時が区切りかなっておもてん」







「ほんまにほんまに流星のことは大好きやしはぐとかちゅーとかしたいけどやりすぎはあかんなぁっておもてんな」









「せやから、心配しやんで？？」








な、と流星の頭を撫でればん、と小さく返事が聞こえた。







「でも、全部無くなるんは寂しいからちょっとはしてね」







早口でそうまくし立てたかと思えば流星はあっという間に出ていってしまった。







「え、」







「ふは、可愛いやん、流星」






俺が呆然としとる横で正門が爆笑しとるわ。







「…っんま、可愛いわ」






子離れ宣言してもうたか前みたいにべたべたは出来ひんけどたまになら、してもええよな。







そう自分の中で決めて、千秋楽でいちゃついてやろと誓った。








END







━━━━━━━━━━━━━━




みなさん！！







大吾の流星離れどうお思いになられますか！？







私は大西畑の絡みが大好きなのですっごく寂しかったんですけど大吾の日誌を読んで、これも愛の形なんだなって受け入れました。







本音を言えば子離れなんてして欲しくないのですがこればっかりは本人達に任せるしかないので…







何はともあれ、どんな関ジュだろうと応援しますけどね！！



2018.12.25
ロン太

作者よりお詫び→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す