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大吾side
「流星?分かるか?もう大丈夫やからな?」
ベッドに繋がれた手首を優しく解きながら声をかける丈くん。
けど真っ白な顔をしたおおにっちゃんは眠っているように何も答えない。
刻まれた衣服。
地面に捨てられている下着。
飛び散る白濁液。
何をされたかなんて、明白やった。
「…おぉに、ちゃ、」
やっとのことで絞り出した声は頼りなく震えている。
「救急隊です!」
あっという間に担架に乗せられて運ばれていくおおにっちゃんを、俺はまた、ただ見送るだけ。
「…大吾、」
おおにっちゃんと入れ違いでやってきた正門が遠慮がちに声を掛けてくれた。
この空間の惨状を目の当たりにして、流星、とポツリと零したその声は冷たい部屋にやけに反響する。
そこでやっと、この部屋の異常さに気が付いた。
壁一面、写真が貼り付けられている。
公式の舞台写真から盗撮まで。
気持ちが悪い程におおにっちゃんに囲まれていた。
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ミカやん(プロフ) - 作者さんの作家活動が私の支えです。体調だけは、自分だけでも壊さないように頑張ってください。私はいま高校受験に向かっています。はるかに作者さんの方がレベル高いですがお互いがんばりましょ!!これからも投稿楽しみにしてます! (2018年12月31日 2時) (レス) id: e0d739f7a6 (このIDを非表示/違反報告)
ミカやん(プロフ) - 私は部活の部長として本当に耐えれなくて、リスカしようとしてました、 もう部活は終わってるのに今でもたまに思い出して怖くなります。でもこのような病系の小説読むと落ち着きます。作り話だとしてももっと苦しんでる人がいるっておもいます。 (2018年12月31日 2時) (レス) id: e0d739f7a6 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - またまたすみません…。自分の感情を表に出すことが出来ないので、耐えられず私は何度も投げ出し、死のうとするくらいでした。でも同じ様に悩んでいる人のを見ると辛い思いをしているのは自分だけじゃない!っと言い聞かせて頑張っています。なので頑張りましょう! (2018年12月30日 2時) (携帯から) (レス) id: b2c87ca5f9 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - 続けてすみません…。
そして親とは私は今、中3で受験をしなくてはいけないんですが、勉強が苦手でやってもやっても頭に入らなくて、でも親はその事を解ってくれず、毎日ひたすら怒鳴られるだけです。 (2018年12月30日 2時) (携帯から) (レス) id: b2c87ca5f9 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - 初めまして
私もロン太さんと同じ様な事で悩んでいます。
学校ではずっと3年間仲良しと思っていた友達が裏で私の悪口を言っている事が分かりました。その事を知ってから学校が嫌になったけど、冬休み前だったので後何日学校来れば会わなくて済むとひたすら耐えました。
(2018年12月30日 2時) (携帯から) (レス) id: b2c87ca5f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロン太 | 作成日時:2018年12月9日 23時