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流星side
多分、頭がパンクしたんやと思う。
やることは沢山あって、全部完璧にしたいのに体が追いつかんくて。
それが悔しくて無理に詰め込んで。
コンサートのリハもろくに出られんくて、セトリやって無理やり覚えて。
その上立ち位置やってあるし、当日の変更やってある。
自分が今、何をしてるんか分からんくなってしもた。
舞台の上。俺らが1番力を入れたダンスナンバー。
完璧に揃えなあかんかった。
ズレなんて許されへん。ましてや振りを間違えるなんて論外。
せやのに、俺は間違えてしもた。
そこから、ギリギリで耐えてたものが崩れていった。
なんともないように振る舞ったけど、内心それどころやなくて。
間違いを取り戻すように一心不乱に踊るしか俺に見えてる選択肢はなかった。
気がつけば息が苦しくて、酸欠やなって気付いてももう止まれん。
意地で最後までやり遂げてはけたら緊張が緩んで座り込んでしもた。
落ち着かない呼吸を繰り返して、酸素を求めてもがく。
スタッフさんが気付いてくれてスプレーを持ってきてくれたけどなかなか落ち着かんくて。
それでもイヤモニから流れる声にだけは意識がいって、俺が迷惑かけてるって事実が余計に俺を苦しめた。
『まだ盛り上がれんだろ〜！？』
大ちゃんの煽る声。
あぁ、みんなはステージに立ってんねや。
俺はこんなとこになんしてんのやろ。
行かなきゃ、俺も。
早く、みんなの隣に。
だってあそこは誰にも譲れへん俺の場所やから。
その一心で酸素を取り込む。
背中を摩ってくれるスタッフさんの手に意識を向けて呼吸のリズムを取り戻す。
「…も、大丈夫です」
スタッフさんに酸素のスプレーを返して立ち上がる。
本来のアンコールとは違う登場場所。
それでも出られへんよかは随分ええ。
『流星いける！呼んであげて！』
イヤモニからスタッフさんの声がする。
それに応えるように丈くんの声が聞こえた。
『みんな気付いてる？1人足りんよな？じゃあみんなで呼んだげて！いくよ、せーのっ！』
『『りゅうせ〜いっ！！』』
「はーーい！流星はここやでぇ！！」
センステに照明が集まる。
みんなの安心した顔が目に入った。
ごめんな、心配かけて。
大丈夫、って意味を込めてメンバーに手を振った。
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ぽん(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2020年10月1日 16時) (
レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
あぁちゃん(プロフ) - ちびりゅシリーズもこちらもクオリティ高くて文章や表現とても大好きです。大西流星くんの作品まだまだ期待しています。DMもさせて頂きました。よろしくお願いします (2020年4月17日 23時) (レス) id: 6731409e27 (このIDを非表示/違反報告)
ロン太(プロフ) - Fujitanatsuki14さん» ありがとうございます(^^) (2020年2月29日 20時) (レス) id: e6d2555a07 (このIDを非表示/違反報告)
Fujitanatsuki14(プロフ) - Twitterでdm送らせていただきました。 (2020年2月27日 15時) (レス) id: ba06389b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロン太 | 作成日時：2020年2月19日 21時
