Sorry for……2

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正門side









重たい話の後、なんとなく誰も話し出せんくてなんとかせなあかんと思って事前に買ってきていたいちごのシュークリームを机に置いた。









普通のコンビニに売っとるやつ。









流星はこれが好きでよく買わされた。









不思議そうに俺を見る流星に食べるように促した。









「好きやろ、これ？」









そう言えば流星は儚く微笑んだ。









大吾と自分は普通のシュークリームを食べる。









仲間の話はしてもええんやろうか。









今、このタイミングで話すのは酷やろうか。









そんなふうに悩んでいると流星が口を開いた。









「…あのさ、皆、元気？」









その口から出てきたのはまさに俺が今話そうとしていたことで、やっぱり流星はよく周りを見ていて、常に気を使っているんやと実感させられる。









「あぁ、めっちゃ元気やで」









そっか、と安心したように笑う流星は一段と弱々しくて、みんな流星のこと待っとる、なんてとてもじゃないけど言われへんかった。








でも流星がその話を切り出してくれたおかげで会話は弾んだ。









龍太くんが康二くんと漫才を披露したことや信号トリオがトーク強化中なこと、俺自身、バンド隊として新曲を練習中なことも、今まで話せてなかったことが全部話せた。









大吾はあんまり喋らんかったけど時折、そうや、それでな？なんて入ってきたり流星の方を見て微笑んでいたり。








終始、流星と繋いだ手は離れなかったけど。

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