Sorry for……2

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西畑side






「やめろっ！」








思わず出た声にまた橋本は愉快そうな笑みを浮かべる。








「やめてほしい？」







「つ、当たり前やろ」








狂気に満ちた視線に背筋が震えた。








おおにっちゃんはこんなものを正面から受け止めてたのかと思うと自分の不甲斐なさで胸が苦しい。








「じゃあさ、西畑こっち来なよ」








橋本からの指名。








昔から橋本がおおにっちゃんを好きやったなら、俺は邪魔で仕方なかったんやろう。








おおにっちゃんの隣を離れない俺が、目障りやったはずや。








「っ、大ちゃんあかんっ！」







ごめん、おおにっちゃん。







俺、おおにっちゃん救えるなら死んでもええって本気で思ってんねん。







俺の命と引き換えにおおにっちゃんがまた笑えるなら。







そんなことをなんの躊躇いもなく言えてしまうねん。








やから。








ゆっくりと、1歩を踏み出す。








足の裏が乾いた血をなぞる。








橋本はおおにっちゃんを離しておきあがった。








「大吾っ！」








背中からも俺を止める声が聞こえる。







けど、ごめん。








俺は橋本を正面から見据えた。

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