Sorry for……2

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大吾side









懐かしい海岸に車を停める。









堤防を乗り越えればオレンジが世界を包んだ。









かつての俺の色で、今のおおにっちゃんの色。









あまりの眩しさに目が眩んだけれど求めていた姿を見つけて慌てて駆け出した。









「おおにっちゃん！！！」









ほとんど頭だけしか見えない。









しかも後頭部で顔なんてさっぱりわからん。









けどおおにっちゃんやって確信があった。









服が濡れるのも構わず一直線におおにっちゃんのもとへ急ぐ。









「まって！！おおにっちゃん！！！」









あかん。









まだいったらあかん。









水の抵抗を受けてもつれる足を必死で動かす。









もう完全に沈んでしまいそうなおおにっちゃんの腕を掴んだ。









ほとんど身長の変わらない俺も同じぐらい水に浸かっている。









けど、どうにか引き上げようともがいた。








2人して溺れているような感じやけどどうでもよかった。








おおにっちゃんを助けられるなら、なんだって良かったんや。

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