第7話 ページ9
「これなんか出ていくタイミング逃した気がする。」
そう呟いた彼の名前は仙道彰。
実を言うと部活が始まる前に少し昼寝しようと屋上で越野が探しに来るのを待っていると、肋角ちゃんが屋上へ。
何をするのかと思えばそのまま後ろ手に鍵を閉めて、スタスタと俺のいる貯水タンクがある方へ登るはしごを通り過ぎ反対側のフェンスの方へ。
えっえっ、どーゆー事？
彼女の近くにはあまり見かけない女の先輩。
何か話しているようだが、如何せん遠いので部分的にしか聞き取れない。
盗み聞きなんてと思うが、好奇心の方が勝ってしまう。
「いやーありがとー！…か…よ」
あの先輩声大きいな。
「じゃ…い…す。」
先輩の声に反して肋角ちゃんの声は小さくて、聞き取りづらい。
「おう！悪かったな。こ…からは…かわ…いように…。」
小さい声のはずなのに次の言葉はしっかりと聞き取れた。
「恨みをかなり買いましたからね。」
肋角ちゃんはなにかまずいことに首を突っ込んでるんじゃないか…？
「…ありがとう！そ…関しては…こっ…たい…するよ。それじゃ！！！！！」
それに関してはなんてこったい？
だめだ、意味がわからない…
そう言うわけで、出るタイミングを逃した俺は気づかれないように屋上から出たいところだがどうもドア側で肋角ちゃんが黄昏てて出るに出ていけない。
バン！！
「仙道ー！！！」
越野、頼む何とかしてくれ。
「あ！肋角さん！」
「ん？あ、えーっと…ごめん。誰だっけ？」
「俺、越野！一年の時クラス一緒だった。」
「あー…うん。越野くんね。で、どうしたの？仙道くんのこと探してるの？」
「アイツそろそろ練習始まるのにまだ来てねーんだよ。」
越野め余計なことを…
「ふーん、悪い子だな。」
その時フッと笑った彼女は夕日に照らされてとても、綺麗だった。
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ハリセン
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１４
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海嘯(プロフ) - もちさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて光栄です！ (2020年2月1日 21時) (
レス) id: fc5868216e (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 最近スラダンにハマり、中でも仙道さんが大好きなので嬉しいです…！素敵な小説ありがとうございます！ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 64dfba108e (このIDを非表示/違反報告)
海嘯(プロフ) - ピースさん» お待たせしました。楽しんでいただけると幸いです！ (2019年10月13日 23時) (レス) id: fc5868216e (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きを楽しみにしてます(^^)v (2019年9月15日 18時) (レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海嘯 | 作成日時：2019年1月21日 21時
