薄桜鬼　地上最強の人斬り少女 (ページ25)

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殺す～後篇～ページ25

A)目線

A)無理無理！俺がここで終わらせるから！！

谷代)俺の言うこともまともに聞けない出来ぞこないが、そんなことを言う資格などない！

A)お前は俺のことを『娘』と言ってくれた。だが、やっと人斬りの娘が大切なものを見つけて、たとえ自分が信じてもらえなくてもここにいたいと思う俺が居る。お前が俺のことを『娘』と言ってくれるのなら、お前の言うことは聞けねぇ。

谷代)娘だから俺の言うことを聞くんだろう？

A)お前のためなら、娘の大事なものが無くなってもいいと？

谷代)そうだ。

A)じゃあ、俺は今からお前と縁を斬る。

谷代)たかが数十人だぞ！それを殺せと言っているんだ！

A)だからその、新選組のやつらを殺せないと言っている！

沖田)それって、僕たちを殺せって言われたんだよね？

A)だったらなんだ！

沖田)じゃあ君は、僕らを信じてくれたんだね？

A)あぁ。

俺がここに逃げてきたのは、みんなが光に見えたから。俺の暗い暗い心の闇にこいつらが光を照らしてくれた。
そして、刀を抜かなかったのは、光だったからだろう。
こんな俺でも受け入れてくれる、そういう光を見たから。

A)だから俺は・・・お前を・・・・殺す！！！！！！！

こうして、俺と谷代の戦いが始まった。

最後の戦い。これに勝てば、俺は普通に戻れるだろうか？

鬼という自分の血筋から逃れることはできなくても、人斬りからは逃れられるだろうか？

こいつを殺したら、元に戻れなくなってしまうんじゃないか？

本当にこいつを殺してもいいのだろうか？

こんなこいつでも、俺を助けてくれたことに違いはない。

俺を助けたのは善意つぅことに嘘偽りはない。

でも

こいつは、俺を人斬りにした。そして、今の俺の大事なものを奪おうとした。

それは、まぎれもない事実。

俺はこの先、こいつらと生きていきたいから。

俺は、戦う。