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リドルの様子がおかしい事に気づかないエースは、言葉を無視して更に続ける。
エース「あ〜、知らないね。知るわけねぇだろ!
あんな態度でわかると思うか?
甘えてんじゃねーよ!」
リドル「うるさい、うるさい、うるさい!!黙れ!!
お母様は正しいんだ!だからボクも絶対に正しいんだ!!」
怒鳴りながら立ち上がったリドルはギロリとエースを睨む。
そして叫ぶ様に…それが正しくなくては今までが…と願う様にエースの言葉を否定する。
そして2人を止めるため、トレイとクロウリーが間に入る。
トレイ「リドル、落ち着け。決闘はもう終わってる!」
学園長「クローバーくんの言う通りです。
挑戦者は暴力行為で失格!
これ以上争いを続けるのであれば校則違反になりますよ!」
「新入生の言う通りだ!もううんざりなんだよ!」
『え?』
1人の寮生がそう言い、何かを投げる動作をした。
一瞬、何が起こったか分からなかったA。
ベチャリ…リドルの頭に当たったそれが卵だと気付いたのはトレイが呟いたからだ。
どろりと髪や頬を伝う卵をリドルは手で確認した。
そしてキッと卵を投げ付けた方にいる寮生達を睨みながら、誰がやったのかと怒鳴る。
「「「………」」」
だが、卵を投げた者も、その周りの寮生達でさえも、名乗りあげる者はいない。
それ程、リドルの寮長としての地位はもう落ちていたのだ。
リドルは名乗り出ない寮生達を見て、いきなり笑い始めた。
リドル「フ……ハハハ、アハハ!!
うんざりだって? うんざりなのはボクのほうだ!!
何度首をはねても、どれだけ厳しくしてもお前達はルール違反を犯す!」
優しかった時の面影は一切ない。Aはいつからか近くに居たデュースにしがみつく。
デュースは驚き、Aが怖がっているのではないか、この場から離れた場所へ連れてくべきかと悩む。
しかし、そんな事は杞憂だった。確かに怖がっている。
だが、決してリドルから目を逸らそうとしない。しっかりとリドルを見据えたまま。
そんな肝が据わったAを見て、デュースは驚く。
そんなAの覚悟を無駄には出来ないと、自身も気を引き締め、Aの頭を撫でた。
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マジモンの名無し(プロフ) - 面白かったです。主様が気分に乗るまで待っております (12月30日 1時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ようじょ、、更新、 (12月30日 1時) (レス) @page15 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます (7月13日 7時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
カフェ(プロフ) - ねこ大好きさん» コメント返信ありがとうございます!全然遅くなって大丈夫です。苦手なのに書かせてしまい申し訳ありません (5月29日 19時) (レス) id: 4883b9cd16 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ大好き(プロフ) - カフェさん» コメントありがとうございます!リクエスト全然アリです!寧ろ嬉しいです!ですが私、シリアスが苦手で書けるかどうか…(-_-;) やってはみますがご期待にそえるか分かりません…。それと多分遅くなると思います。ごめんなさい🙏💦 (5月29日 15時) (レス) id: 4fa39c81d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ大好き | 作成日時:2022年3月19日 10時