で れ で れ な き み と -NaNiWa-

赤 … 甥 3 ページ13

*



年下とはいえ、男子。 流星くんになかなか追いつかない。



「 はぁ、はぁ …… っ 」



だいぶ距離が離れたけど、流星くんが立ち止まったのですぐに縮まった。



「 流星くん …… っ 」



「 …………… ね、Aちゃん。 あの約束、覚えてる？ 」



「 約束 ……… 」



小さい頃にした、結婚の約束のことだろうか。 今さらやけど、甥とおばって結婚できるの？



「 僕、あの約束、ずっと楽しみやったのに。 Aちゃんは、もうええん？ 」



「 え？ えーと …… 」



正直なところ、子供のおままごとみたいなものだと思っていた自分がいる。



本気やったんや …… 。



寂しそうな流星くんの背中に、話しかける。



「 流星くん、ごめん …… 。 もちろん約束は大事なんやけど、私、流星くんをそういう目で見れなくて。 本当にごめんね 」



もしかして、流星くんは私が好きなのだろうか。



てか、流星くん、動かないんだけど。



「 流星くん？ ねぇ、どうしたら機嫌なおる？ 」



肩に手を置いた瞬間、その手を引っ張られた。



*

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