sweet or bitter

3_Kenta.K ページ3

(現実設定)

健太side



今日も全力でパフォーマンスする。
そのことを心に留めて、ステージに上がる。
聞こえてくる歓声に俺の気持ちも沸き上がる。
ふと客席を見渡すと、たった1人俺の目を奪った子がいた。完全に一目惚れだった。


でもこの日は何も出来ずに終わった。
それでも頭から離れてくれないあの女の子。
ステージから3日が経った日、俺は事務所に向かって歩いていた。




A｢…あっ、あの、神谷くんですか？｣




声を掛けられて振り向くと、3日前俺の目を奪ったあの子だった。
こんなチャンス二度とない、俺はそう思った。




健太｢…ありがとうございます｣




嬉しすぎて握手かなり長めにしてしまった…
俺は勢いに身を任せてそのまま話を進めた。




健太｢良かったら、俺と連絡先交換しませんか？｣


A｢…え？それって大丈夫なんですか？｣




俺の突然の提案に吃驚している彼女。
そのまま路地裏に隠れてこっそり交換することが出来た。
その後、彼女と別れ、事務所へとまた向かい始めた。




健太｢Aちゃんって言うんだ…｣




叶う日はまだまだだけど、はじまりの合図の音がした。

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