暗号の意味 ページ2
*
佐木「あ〜分かんない!
先輩この暗号解けますか?」
一「え?」
佐木くんは切羽詰まった様子で、机に散らばった紙きれをゆびさした。
ああ、さっきの意味分かんない暗号か。
すっかり忘れてたよ。
一「これは・・・!」
目を見開いてその紙きれを見たはじめは、ポケットから自分の手帳を取り出し、パラパラとページをめくり始めた。
A「はじめ、もしかしてもう分かったの?」
一「・・・いつのまに破けたんだ」
はじめは手帳を見つめながら、そう言った。
・・・ん?破けた?
佐木くんと私は、はじめが手に持つ手帳を覗きこんだ。
佐木「14‐パンダ、笑う」
A「・・・ッ!」
ちょっと待て、これって・・・
私は部長がいつもやっているように、胸の前で手を叩いて、右手を上げた。
A「謎は・・・すべて解けた。
6‐白、8‐シマ・・・これは、
私のパンツの色と柄!」
佐木「ぶッ!?」
一「いったッ!?」
真壁部長の手から雑誌をとりあげ、思いっきりはじめの頭を叩く。
横で佐木くんが口元を押さえて悶えてるように見えるけど気にしないでおこう。
一「9日と10日と12日はどうしてもわかりませんでした!」
A「あのねぇ!!」
佐木「じゅ、13日の黒、死ぬっていうのは・・・」
一「いやだって黒よ?黒いパンツってもう死ぬ〜って感じ?」
A「出来ればタヒね」
思いっきりはじめの足を蹴って、睨んでやった。
佐木「A先輩が、く、黒の下着を・・・」
A「佐木くん、忘れようか。
忘れられないなら、
私が佐木くんの頭を殴ってきれいさっぱり忘れさせてあげるよ」
満面の笑顔で拳を握り締めながら
そう佐木くんに言った。
言っておくがこれは脅しではない。うん。
佐木「すいません全力で忘れます」
とりあえずこれで佐木くんはいいとして・・・
問題ははじめだ。いくら彼氏とはいえ、毎朝覗き見してるとかありえない。
A「サイッテー・・・
今日はもう話しかけてこないでよね」
一「あ、ちょ、A!!」
それだけ言い残し、私は部室から出て行った。
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有岡このっちゃん - 早く更新してくださーい!あ、余裕があるときでいいんで!佐木くん大好きなんですけど、はじめ落ちか!ってなっております(笑)佐木くん切ない…けどこの話好きです!もっと書いてください!待ってます。頑張ってください! (2019年8月19日 20時) (レス) id: 226034e44a (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん - はじめまして(*^^*) 最初から全部読みました(*´ー`*) すごく面白いのにここで終わりにするのはもったいないです(´・ω・`) 更新が再開されるのを楽しみに待ってますo(*⌒―⌒*)o (2017年5月20日 10時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
はろん - 完結ですか?そんなのいやです!!更新してください!! (2016年8月7日 14時) (レス) id: ce4b07547a (このIDを非表示/違反報告)
有★山(プロフ) - 更新はしないんですか? (2015年11月17日 10時) (レス) id: 859c4e695b (このIDを非表示/違反報告)
遥 海咲♪ - 何かあったんですか?!作者さん?! 心配です!何も無いことを祈ります!金田一少年の事件簿N大好きです!この作品は尚好きです!更新待ってます! (2015年10月15日 22時) (レス) id: fbb4700b91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナ | 作成日時:2014年12月22日 20時