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催眠術 ページ28

*


ミステリー研究部 部室




真壁「あなたはだーんだん、眠くなる・・・」



真壁部長は、辻くんに対して五円玉をつけたひもを揺らし、指を鳴らした。


さっき突然「催眠術やる!」とか言い出して、これが始まったんだけど・・・ほんとに部長なんかに催眠術できるのか?



真壁「どうだ!?」

辻「いや、全然」



ですよね〜。
部長にそんなことできるわけないってことだな。



真壁「まじか・・・」

黒河「やっぱり催眠術なんて存在しないんだね〜」



美穂はそう言うと、持っていた催眠術ショーのちらしをゴミ箱に捨てた。



真壁「あ!ミス研なら信じろよ!」

佐木「ん〜、先輩は結局、催眠術にかかってたのか、かかってなかったのか、どっちなんですかね?」

A「あ〜、風邪をひいてボーっとしてた可能性もあるよね」



佐木くんと美雪とで、はじめのあの症状について話していると、いきなりドタバタと騒がしい足音が聞こえてきた。



一「やべぇやべぇやべぇ!!」

A「え、何やってのあいつ」



何事かと思いドアを見ていると、ドアの窓からはじめが通り過ぎてまた戻って来るのが見えた。



一「やべぇ、宿題やってねぇ!!」



いきおいよく部室に入ってきたはじめは、教科書類を机に置いて、さっそく宿題にとりかかりはじめた。



一「えっと、巌窟王はとてもおもしろかったです。よかったと思いました」

A「小学生の作文より酷いねそれ・・・」

美雪「やっぱ風邪じゃないわ、バカは風邪をひかないってことわざあったし」

佐木「なるほど・・・風邪じゃないとなると、やっぱり催眠術?」

A「え〜でも、催眠術って賢い人にかかるんでしょ?はじめは・・・ねぇ?」

佐木「うーん」

一「あ〜もう気が散る!!

それにA、お前彼氏に向かってそれはないだろ!?」

A「だって本当のことだし?」

美雪「やっぱ風邪じゃないわね。正真正銘のバカだし」

一「はぁ・・・美雪、さっき言ってたことわざ、言っとくけど間違ってるから」

美雪「バカは風邪を引かないって奴?」

一「バカは風邪を引かないんじゃない。バカは風邪を引いてることに気づかないんだ!!」



・・・バカだ。
言ってる事が、すごいバカだ。



美雪「・・・A、あんなののどこがいいの?」

A「さぁ・・・?」



フンっとドヤ顔で笑うはじめを見つめながら、私はわざと首を傾げた。





〜金田一少年の決死行 END〜

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ひつじ(プロフ) - めっちゃ面白いです!このシリーズ大好きです!更新頑張ってください (2016年6月29日 0時) (レス) id: a5485841ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いですー! (2015年3月28日 9時) (レス) id: 9c63442bca (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» こんなしょうもない小説を面白いと言っていただき嬉しいです!次回もぜひご覧ください!! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 輝莉花さん» ありがとうございます!先程更新したのでぜひ見てください!d(゜∀゜) (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - お疲れ様でした!最高に面白かったです!次回も楽しみにしてます! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 26e01552b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2014年10月26日 19時

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