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一「あの時、皆がいた位置からは俺とおっさんとAは同じ部屋にいるように見えた。


でも、実際おっさんと
Aがいたのは隣の部屋だった。


犯人は、この窓に鏡を置くことで、おっさんとAと俺が一緒の部屋にいるように見せかけた。


あとは俺が窓から消えるタイミングを見計らって、鏡を使って、皆からは腕だけが見えるようにして、おっさんの右胸にナイフを刺し、その後Aの右腕を切りつけた。


こうして目撃者達に、一つの部屋で犯行が行われてたかのように見せかけたんだ」




友利「だったら、最初の藤井文香殺害のときは?あの時彼女を殺害出来たのは、同じフロアにいたお前だけだ!」



友利警部は、早口でそう言い放った。



一「あれも同じなんだ。今から、それを証明する」




私ははじめに指示された通り、白いTシャツに着替えて、ショーで使われた小さな箱の中に入る。


はじめは、私が入った事を確認すると、箱ごと皆の前に移動させて、黒いカーテンを私の腰らへんまで下げた。



一「Aの後ろにいる、
赤い服の女性は誰でしょう?」



誰もはじめの問いには答えることができず、首を傾げた。



一「正解は・・・」



私はゆっくりと皆から背を向けた。



一「Aだ」



そう、私は白いTシャツを着て、背中に赤い布を張り付けていただけなのだ。

そうして鏡を使えば、そこにあたかも赤い服の女性がいるように見せることができる。




一「事件のときおっさんたちは、

《“赤い服の女”に身代金を渡せ》

という犯人からの電話で、すぐ3階に来た。


そして、エレベーターに乗ってる赤い服の女が、殺された藤井文香だと錯覚した。


でも実際は、おっさん達が3階に来た時には既に彼女は2階で殺されていた。


あの時、鏡を使って
赤い服の女を演じること出来た・・・





お前が、巌窟王だ









・・・龍」

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ひつじ(プロフ) - めっちゃ面白いです!このシリーズ大好きです!更新頑張ってください (2016年6月29日 0時) (レス) id: a5485841ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いですー! (2015年3月28日 9時) (レス) id: 9c63442bca (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» こんなしょうもない小説を面白いと言っていただき嬉しいです!次回もぜひご覧ください!! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 輝莉花さん» ありがとうございます!先程更新したのでぜひ見てください!d(゜∀゜) (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - お疲れ様でした!最高に面白かったです!次回も楽しみにしてます! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 26e01552b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2014年10月26日 19時

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