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大切さの違い ページ13

*



・・・つまり、今、私たちは再び二人きりになっているということ。



一「・・・」

A「・・・」



なぜかはじめはさっきから喋ろうとしなくて、私も話題がなく黙っていた。


き、気まずい・・・?
なんで、いつもみたいに騒がないのよ・・・!


いつもと違うはじめに困惑しながら、私はふと、はじめに言われた事を思い出した。




―――“一歩踏み込んだ関係に
なりたいと思う相手はいるよ” ―――


―――“でも、今の関係を
壊したくないとも思うんだ。

ずっと、大切にしたい相手だから”―――



あの時、確かにはじめは、
私の手を握って、目をみながらそう言った。



あの言葉は・・・私に向けて言ったもの?



A「あ、のさ」

一「ん?」



遠慮気味にはじめに話しかける。



A「あの・・・え〜っと」




は、話しかけたはいいけど、
い、一体どうやって聞けばいいの!?


「私のこと好きなの?」とか・・・いやいや、そんな風に聞けるか。


一人であわあわと動揺してると、はじめが不思議そうに私の事を見つめてきた。



一「A?どうしたんだ?」

A「あ、う・・・その、は、はじめの好きな人って誰なの!?」



動揺していたせいか、私は気づかぬうちにそう叫んでしまっていた。

叫んだ事を後悔して、
カァァ…っと顔に熱が集まる。

でも、叫んでしまったものはしょうがない・・・こうなったら、はっきりさせてもらうから!!



一「え、ちょ、きゅ、急になんだよ・・・!?」

A「だって、さっきはじめ言ってたじゃない・・・」

一「あ、あれは・・・ッ」

A「はっきり言って。
それって・・・誰の事?」



自分で聞いといて、
今私の顔は酷い顔になってると思う。

羞恥で顔が赤くなってるし、
不安で目には涙がたまってるから。



一「・・・あそこまで言って、
気づかないお前の鈍さが驚きだな」

A「え・・・?」



はじめがいきなりクスクスと笑いだした理由が、私には理解できなかった。



一「・・・あのな・・・」



はじめは私と正面で向き合うようにして、
真剣な表情で話しだした。



一「俺は、A、美雪、佐木。

他のミス研の奴らとか、
周りにいる人間全員大切な人たちなんだ。

そんなかでも、美雪とお前は小さい頃からずっと一緒で、家族みたいなもんだと思ってる」

A「・・・」

一「でもな






美雪とAとじゃ

大切の意味が違うなって気づいた」

これからは、恋人として→←今日から親友



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ひつじ(プロフ) - めっちゃ面白いです!このシリーズ大好きです!更新頑張ってください (2016年6月29日 0時) (レス) id: a5485841ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いですー! (2015年3月28日 9時) (レス) id: 9c63442bca (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» こんなしょうもない小説を面白いと言っていただき嬉しいです!次回もぜひご覧ください!! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 輝莉花さん» ありがとうございます!先程更新したのでぜひ見てください!d(゜∀゜) (2014年12月22日 20時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - お疲れ様でした!最高に面白かったです!次回も楽しみにしてます! (2014年12月22日 20時) (レス) id: 26e01552b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2014年10月26日 19時

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