今の状況についていけない ページ23
*
A「えっ・・・はじめ?」
私が洞窟の中に入って目にしたものは、
胸から血を流す男性、そのすぐ傍で、血だらけのナイフを持ったはじめだった。
私は意味が分からず、そのまま、はじめとは距離をとったまま立ち止まった。
一「ッ!?
A、なんでお前ここに・・・!!」
私の存在に気づいたはじめは、
持っていたナイフを落とした。
そのナイフを持っていた手は真っ赤に血に染まっていて、私は思わず目をそらす。
「・・・何してんだオラ!!」
ただ黙ってその場に立ちつくしていると、
突然奥から男性が現れ、はじめに銃口を向けた。
一「違うッ、俺じゃない!!」
咄嗟にはじめは落としたナイフを再び拾い、男に向けた。
「ナイフ捨てろ!!じゃねえと・・・そこの女撃つぞ!!」
A「ッ!?」
男は私に銃口を向け、早くナイフを捨てるようにはじめに命令した。
その男の行動に慌てたようにナイフを地面に捨て、両手を挙げた。
この男の人ショーで見た事あるような・・・。
・・・っていうか、今、いったいどういう状況なの!?
・
・
・
松岡「・・・さっさと歩けオラ」
はじめ、龍くん、それと私は、銃を持った男にまんまと捕まり、森付近にあった倉庫に連れてこられた。
松岡「なんで四之宮を殺した」
男は銃口をはじめに向けながらそう言った。
四之宮・・・おそらく、洞窟で殺されていた人のことだろう。
はじめが黙ったままでいると、男は近くにあった物を思い切り蹴飛ばした。
松岡「白状するまでここから一歩も出さねえからな」
そう言って男は部屋から出て行き、外から鍵をかけた。
とりあえず・・・これは大ピンチだ。
足は縛られてないけど、両手が縛られてるからな・・・
一「・・・よいしょっと」
A「・・・え」
龍「あれ、なんで!?」
はじめは急にモゾモゾし出したかと思ったら、後ろで縛られてたはずの縄を意図もたやすくほどいて見せた。
一「縛られたときに、
ロープの端を握っといたんだ。
そうすりゃきつく縛られても・・・
握った分だけ余裕ができるんだよ」
A「なるほどね・・・」
龍「すごい、マジシャンみたい!」
A「りゅ、龍くん、声ッ」
私は慌てて龍くんに声のボリュームを下げるようにジェスチャーする。
危ない・・・もし縄をほどいたのがバレたら何されるか分かったもんじゃないからね。
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アニオタ - レナさんの書く小説は、最高です! (2014年10月27日 7時) (レス) id: 0efc3d9637 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 音葉♪さん» 見ていただきありがとうございます!文才なんて私にはないですwいつも駄文になってしまって・・・でも、そう言って下さってありがとうございます、すごい嬉しいです! (2014年10月26日 17時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 火織でs((<コ彡チョットトウリマスヨー←((おいさん» はい!ありがとうございます!楽しみにしててください! (2014年10月26日 17時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» ありがとうございますwこれからも話の行方にご期待ください!! (2014年10月26日 17時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
音葉♪ - レナさんの文才に惹かれて、お邪魔します。(笑) いつも拝見させてもらってます! 私も他の皆さんと同様に応援していますので、これからも頑張ってください♪ (2014年10月26日 13時) (レス) id: 16159d01ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナ | 作成日時:2014年10月7日 19時