森村さんが消えたトリック ページ18
〜あなたside〜
はじめが突然走り出したし、急いでその後を追うと、研修場に辿り着いた。
無言のままはじめは食堂から百日紅の間の鍵を取り出し、階段を上る。
一「もし犯行のトリックにあれが使われていたとしたら、あの妙な音はなんだったんだ？」
はじめは私たちに聞いているというより、自分に問いかけるようにしてそう呟いた。
妙な音・・・？なんのことを言ってるんだろう。
竜「妙な音？」
あ「あ、もしかして、肝試しの時に部屋の中から聞こえた『ズリズリ、ゴトン』ってやつ？」
そう聞いたと同時にはじめは百日紅の鍵を開け、私たち4人は部屋の中に入った。
何度来てもこの部屋は、埃っぽくて、息苦しい。事件の現場ならなおさらだ。
美「特別音がなりそうな物はないね」
竜「どの部屋も同じような間取りですし、家具も同じでした」
部屋を見渡しても、これといって変わったものはない。そりゃそうだ、既にこの部屋には何回も訪れてる。今さら新しい発見はないだろう。
私はそう思っていたけど、はじめは違うようで、黙って何かを考えていた。
はじめは一体何に気づいたのかな。確か・・・川崎先生と会話して、何か分かったみたいだけど。
一「・・・なぜか肝試しの時に移動していたゴミ箱」
はじめは机の下にあるゴミ箱に近づき、それの蓋に触れた。
ああ、佐木くんが撮ったビデオを見てるときに言ってたっけ。ゴミ箱がドア付近に移動してるって。
一「同じような間取り・・・？」
今度は窓を見上げながら、呟く。
一「・・・そうか、分かったぞ。
密室だったこの部屋から森村さんの死体が消えたトリックが」
あ「え！？」
突然のことに、私や他の2人は驚きの声を上げて、はじめを見た。
一「しかも、このトリックを実行できるのは一人しかいない・・・」
竜「誰ですか？」
一「いや、でもそんなはず・・・・あッ！！」
あ「な、なんなの？」
一「A！言ってたよな？椎名さんを発見したとき、耳鳴りがしないって」
はじめは何を思ったのか、私の肩をつかみ、そう聞いて来た。
ちょ、いきなりでびっくりしたし、なんか顔近いんですけど・・・！！
あ「そ、そうだけど・・・ちょ、近いから！」
一「あ、悪い」
案外あっさり私から離れたはじめ。・・・いや、離れてくれなきゃ困るからいいんだけど。
あーもう、なんか調子狂うな・・・
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レナ(プロフ) - あゆさん» ありがとうございます！私は結構高遠好きなので、絡みが多くなるかもしれませんw続編をお楽しみに！ (2014年10月7日 19時) (
レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 次の金田一少年事件簿が、楽しみです！ 高遠さんと、どうゆう絡み合い方なのか、楽しみです！更新頑張ってください！ (2014年10月6日 22時) (レス) id: 0347fbb0c1 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» 文字数の関係でこっちでレスします！私も推理してたんですがまったく分かりませんでした･･･wえと、高遠との絡みはがっつりいれる気なのでお楽しみに！ (2014年10月4日 23時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - 面白いですよね〜この話!!テレビの前で推理してもわかんなかったです← 次、高遠の絡み、入れてほしいです!!お願いします!!^^* (2014年10月3日 20時) (レス) id: c764e6f86e (このIDを非表示/違反報告)
欄のん(プロフ) - 頑張ってくださぁい！めちゃ面白いですぅ！ (2014年10月2日 20時) (レス) id: 9acd78a12d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2014年9月26日 23時
