気掛かりなのは耳鳴りがしないこと ページ15
〜あなたside〜
一「新谷さん！」
急に走り出したはじめを追って、私と佐木くん、それと途中で合流した美雪は、ゴミ捨て場にいる新谷さんのもとに辿り着いた。
はじめは何か分かったという表情をしていたけど、さっきの会話でいったい何が分かったんだろう。
一「はしごがなくなったのに気づいたのって、いつ頃ですか？」
新谷「え、えっと・・・11時くらいかな？」
一「やっぱり・・・そういうことか」
あ「今ので、何か分かったの？」
一「ああ。
肝試しの夜、川島さんが偽物の鬼火を飛ばして、はしごは元あった場所に戻したっって言ってた。
その後、はしごがなくなったことに新谷さんが気づいて、11時ちょっとすぎの間に、誰かが再びはしごを持ち出し、そのまま隠した」
美「じゃあ・・・」
一「つまり、はしごは二度消えたってことだ」
確かにそう言われれば、
はしごがなくなったことは頷ける。
でも、はしごを隠す意味は分からないままだな・・・
・
・
・
新谷さんと別れ、私たちは礼拝堂へと向かう。
あ「はしごが2度消えたってのは、納得できるけど・・・」
一「やっぱり問題は、はしごが二度消えた理由だな」
そこははじめも分からないか・・・消えた理由。
椎名さんを降ろさせないため・・・って言っても、既に亡くなっている人を降ろさせないとか、意味が分からないし。
竜「あ、犯人を特定できる痕跡が、はしごに残っちゃったとか」
あ「お〜、一理あるね」
一「痕跡って、例えば？」
う、そう言われると分かんないんだよな・・・なんだろ、指紋とかか？
佐木くんと共に頭を悩ませていると、美雪が礼拝堂で上を見上げている川崎先生を発見した。
一「川崎先生！」
私たちは川崎先生に駆け寄った。
・・・礼拝堂に入るのはこれで2度目だけど、やっぱり耳鳴りはしない。
森村さんや、加藤さんのときはいつも通り耳鳴りがしたのに・・・なんで、椎名さんを目の前にした時だけ、耳鳴りがしないんだろう。
・・・考えられることは二つ。
本当にたまたま聞こえないだけか・・・
椎名さんは、本当は亡くなっていないか。
・・・さすがに後者は、
ありえないと思う、けど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - あゆさん» ありがとうございます！私は結構高遠好きなので、絡みが多くなるかもしれませんw続編をお楽しみに！ (2014年10月7日 19時) (
レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 次の金田一少年事件簿が、楽しみです！ 高遠さんと、どうゆう絡み合い方なのか、楽しみです！更新頑張ってください！ (2014年10月6日 22時) (レス) id: 0347fbb0c1 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ふわりさん» 文字数の関係でこっちでレスします！私も推理してたんですがまったく分かりませんでした･･･wえと、高遠との絡みはがっつりいれる気なのでお楽しみに！ (2014年10月4日 23時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - 面白いですよね〜この話!!テレビの前で推理してもわかんなかったです← 次、高遠の絡み、入れてほしいです!!お願いします!!^^* (2014年10月3日 20時) (レス) id: c764e6f86e (このIDを非表示/違反報告)
欄のん(プロフ) - 頑張ってくださぁい！めちゃ面白いですぅ！ (2014年10月2日 20時) (レス) id: 9acd78a12d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レナ | 作成日時：2014年9月26日 23時
