あれは幻？ ページ23
*
新谷さんは百日紅の間のドアを開けようと試みるが、鍵がかかっていて開かなかった。
新谷「塚原さん、この部屋の鍵は？」
塚原「食堂に」
新谷「とってきます」
そう言って、新谷さんは俺達の間をとおって、食堂に向かった。
一「・・・A、大丈夫か？」
あ「一応・・・まだ、耳鳴りは続いてるけど」
そう言ってAは苦笑いした。
つらいだろうな・・・ただでさえ俺と一緒に行動すれば事件に出くわして死体とか見ちまうのに、それに加えてその特殊な耳のせいで耳鳴りまでするんだ。
俺にはどうすることもできない。
それが・・・もどかしいと思った。
新谷「とってきました！」
そうこうしているうちに新谷さんが鍵を持って戻ってきた。
新谷さんは急いで部屋の鍵をあけ、
皆は部屋に入る。
一「消えた・・・？なんで」
なぜだ？どこにも・・・森村さんの死体がない！
川崎「何もないじゃないか！」
椎名「もぉ〜びっくりした！」
加藤「そんなはずない！確かにみたんだ！」
そう言って加藤さんは
俺を押しのけて部屋の中に入る。
押された俺は、もう一つのドアの
下にあったゴミ箱に足をぶつけた。
新谷「もお〜、あなたたち嘘ついたでしょ！」
川崎「ったく、こんな遅くにくだらないことで騒ぐんじゃない！」
くだらないことって・・・俺は確かに、森村さんが首を吊っているところを見たのに。
川崎「おい皆！もう自分の部屋に戻りなさい！」
そう言って、川崎先生は部屋から出て行った。
それに続いて、新谷さん椎名さんが部屋を後にした。
俺は死体が窓から移動させられたのではないかと窓を調べてみたけど、昼に見た埃はまだ残っていて、その可能性はないことが分かった。
じゃあ、あれはいったい・・・
一「幻・・・？」
加藤さんは何も言わず、部屋を出ていく。
この部屋に残されたのは、俺とAと美雪と佐木だけだった。
竜「もう先輩魂胆見え見えですよ」
一「は？」
急になに言ってんだ佐木。
竜「わざとA先輩を怖がらせようとしたんでしょ？」
あ「え？」
美「何それ」
一「いや、違うって！」
美「信じらんない。Aもあたしも、本気で怖かったんだから！！」
あ「ちょっと、美雪私はー・・・」
美雪はAの話など聞こえていないようで、佐木と俺にランプと押し付けた。
美「はじめちゃんのバカ！」
一「え、違うって美雪！？」
そう言って、美雪は部屋から
出て行ってしまった。
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レイン(金田一ファン！) - ものすごく面白いです！ 最後まで、頑張ってください！ (2014年9月29日 17時) (
レス) id: 47eec120e3 (このIDを非表示/違反報告)
深気約桜 - いつまでかかってもいいので、最後までかいてほしいです！ (2014年9月24日 18時) (レス) id: 8f420df049 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズLOVE(プロフ) - 最後まで書いてください！とてもおもしろいです。 (2014年9月22日 18時) (レス) id: 89ede2c7d9 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 最後までがいいです！ (2014年9月22日 18時) (レス) id: a8d601d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 最後までが、良いです。更新が遅くても、大丈夫です！応援してます!! (2014年9月22日 17時) (レス) id: 0347fbb0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2014年9月8日 19時
