事件の全貌 ページ8
〜あなたside〜
ーーー♪〜♪♪〜
あ「あ、一からだ。はい？」
一『A、映写機のスイッチ入れてくれるか？』
あ「分かった。佐木くん、映写機のスイッチつけて」
竜「あ、はい」
佐木くんがスイッチをつけると、映写機は音を出しながらくるくると回り始めた。
･
･
･
一「････こうして運ばれてきた鍵は、自動的に、蔵沢先輩の死体へ向かう」
私たちは黙って待っていると、映写室の外から、一の声が近づいてきた。
一の言っていたことが本当なら、今このフィルムによって鍵が運ばれているはずだ。
ドアを見ていると、鍵が見えたと同時にドアが開いて一たちがやって来た。
竜「うわっ･･･」
あ「本当に運んで来てる･･･」
剣「おぉ･･･」
真「見えない、見えないっ」
遊「･･･」
真「一番ユルくなってる時計のベルトの中にフィルムが通ってる」
蔵沢先輩に見立てた人形の時計の間を通っていたフィルムは、鍵で引っ掛かり、鍵だけが人形の手のひらに落ちた。
あ「こんな方法があったなんて･･･」
一「蔵沢先輩のベルトがいつもとめている穴じゃなくて、一番外側の穴にユルユルに止めてあったのは、このフィルムを通すためだったんだ」
ちらりと遊佐さんを見ると、静かに目を閉じていて、まるですべて自分がやったと言っているかのように見えた。
一「実は、ポアロがこの謎を解くヒントをくれたんだ」
真「ポアロが？」
一「あの時ポアロは、蔵沢先輩に吠えてた」
あ「うん･･･蔵沢先輩に近づいた途端に吠えだしたよね」
一「部長。ポアロってラベンダーの匂いが大嫌いなんですよね？」
真「あぁ」
一「あの時ポアロが吠えていた本当の理由は、鍵についていたラベンダーの匂いを嫌がっていたからなんだ」
遊「･･･」
一「俺が部室の出入口にまいた芳香剤の匂いが、鍵についていたんだ。そのことに気づいて
、バラバラだった出来事が、一つに繋がったんだ」
紙コップに仕込まれていた睡眠薬で眠らされ、私たちが眠っているすきに遊佐さんは蔵沢先輩を毒殺。門脇先輩をナイフで殺害した。
そのあとは、一が再現して見せた完璧だったはずの二重密室トリックを作り上げ、怪しまれなうように、自分も睡眠薬を飲んで眠っていた･･･
これが、この事件の全貌だ。
あ「ねぇ･･･どうして遊佐さんがそんなことを？蔵沢先輩たちが貴方に何をしたっていうの？」
遊「･･･2年前、行方不明になった本多影行は････私の実の兄よ」
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レナ(プロフ) - 抹茶ラテさん» 大好きと言っていただけて光栄です！更新早くできるよう頑張りますね (2014年9月10日 7時) (
レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - マリンさん» すいません、落ちははじめに決まっちゃいました (>_<)でも、佐木くんも活躍させるので、これからもお願いします！ (2014年9月10日 7時) (レス) id: 1b53bac544 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ(プロフ) - 初めまして！この小説が大好きです！これからも頑張って下さい (2014年9月9日 21時) (レス) id: b573f13e8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - はじめまして！頑張ってください！応援しています！ 私は、佐木くん落ちがいいです♪ お願いします☆ (2014年9月9日 5時) (レス) id: c9f6d90331 (このIDを非表示/違反報告)
水球ヤンキース - 私６年生です。レナさん更新頑張って下さい (2014年8月22日 3時) (レス) id: dd641d80dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2014年8月20日 11時
