金田一少年の事件N 〜銀幕の殺人鬼〜

嘘の証言 ページ35

蔵「変な言いがかりはよせよ」

美「そうよ。何か証拠はあるの？」

あ「あるよ」

一「え？」


気が進まないけど･･･こうでもしないと、本音は聞けないよね。


一「A？」

あ「目撃証言がでてる。ね、剣持さん」

剣「ん？」

あ「このシーンの撮影場所で、先輩たちがぐったりした男を車で運んでたって」


さぁ･･･先輩たちはどう返してくる？


門「･･･ぷっ、ハハハハッ、いきなり何を言い出すかと思えば･･･。

残念だったな、あの時、僕たちは車なんて使ってない！」

剣「･･･！？」

蔵「おい門脇！！」

門「･･･あっ」


よし、引っ掛かった。

門脇先輩は明かにしまった、という顔をしている。


剣「A･･･そんな目撃証言でてないぞ」

あ「あ、ごめんなさい！私の勘違いでした！」

一「ははっ、さすがA」

蔵「･･･ッおい、騙したな」


おっと、蔵沢先輩がすごい睨んできた･･･私も蔵沢先輩を睨み返していると、

一が蔵沢先輩と私の間にわってはいった。


一「騙してたのはあんたの方だよ」

門「もう無理だよ！蔵沢！これ以上隠しきれないよ！正直に話そう！」

蔵「お前は黙ってろ･･･っ！」

門「･･･なんだよその目。やっぱりお前がやったのか？泉谷と真田を！口封じのために！」

蔵「黙ってろって言っただろ！！」


蔵沢先輩が門脇先輩の胸ぐらを掴んだ瞬間、ぐったりとして、床に倒れこんだ。


あ「門脇先輩！？」

畠「おい！何した！？大丈夫か！」


周りを見ると、他の人も、バタバタと倒れていた。


あ「いったい、何が起こって･･･」


なにこれ････急に眠気が･･･


竜「A先輩！」

一「A！」


気を失う直前、二人の私を呼ぶ声が聞こえた気がした。

耳に響く不協和音→←証明

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