金田一少年の事件N 〜銀幕の殺人鬼〜

黒河さんが犯人？ ページ42

〜あなたside〜

映画研究部部室

配達人「ありがとうございました」

辻･遊･星「ごくろうさまでーす」

遊「･･･どうするこれ」

星「もう意味ないよね〜」

一「どうかした？」

星「いや、新品のフィルムが届いたんです。蔵沢部長が注文してたみたいで」

あ「･･･え、いつ注文してたの？」

辻「あ、これ。泉谷先輩がなくなった日だ」

遊「映研たぶん廃部だし、今更もう使うことなんかないのに」

ふと、一の顔を見ると、何かに気がついたような表情をしていた

あ「･･･一？どうしたの？」

一「Aの言う通りだ。蔵沢先輩は自 殺なんかしてない！だから犯人じゃないんだ！」

あ「え？ちょ、一！？」


一は何を思ったのか、映研の部室から走って出ていった。


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やっと追い付いたと思ったら、いつのまにかミス研の部室に入っていた。

どうやら、剣持さんに用があったみたい。

でも、どうして一は蔵沢先輩が犯人じゃないって分かったのかな。

私は確信もなしに、ただ犯人じゃないと思っただけなんだけど。



剣「蔵沢が自 殺じゃない！？」

一「アイツが最初から3人を殺して死ぬつもりなら、フィルムを注文したりしないでしょ」

剣「うーん･･･しかし、それだけではなぁ･･･」

一「それに、あのフィルムの告白。

罪の重さに苦しんだのに、本多って人をどこに埋めたのか一言も書いてなかった」


あ、私も思ってたやつだ･･･


あ「うん、それってかなり変だよね」

剣「しかしなぁ･･･」


それでも決定的な証拠とはいかず、剣持さんは悩むばかりだ。


一「おっさん、俺たちが眠らされている間、あの部室棟には俺たちいない誰もいなかったんだろ？」

剣「あぁ、それは確認済みだよ」


それを聞いた一は、また考え込んでしまった。
うーん、どうにかして、一の手助けをしたいんだけど･･･




竜「･･･あぁ！そうだ！」

あ「ひっ！？び、ビックリしたぁ･･･」

竜「す、すいません！急いで皆に見てもらいたいものがあって」


そういって佐木くんが見せてくれたのは、私と一がエキストラをやるときの映像だった。


竜「さっき自分で撮ったビデオ確認してたら、妙な映像が撮れてて。

ほらここ！黒河さんが蛇口に何か細工してる」

あ「･･･あ、ほんとだ」

真「これ、例のカッターの刃か？」


え、例のカッターの刃？なんのことだろ


真「なんで黒河がこんなことを」

美「･･･そういえば」

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