RMPG sweet game*° (ページ26)

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目が覚めれば｡

蘇る感覚｡思い出したくないのに｡
あいつらの顔｡ガタイのいい身体｡ゴツゴツした指で握られたナイフ｡

当然ながら､涙が頬を伝う｡

ここは､樹くんの部屋｡
猫のレオンくんがいないから､きっと探したら戻ってくるのだろう｡
今日は､甘えたいな｡話した方がすっきりしそう｡

＿＿ｶﾞﾁｬ､

樹:あ､A､…ぇ､どうした？
…ごめんな､レオン後で遊んでやるから､北人さんの部屋にでも行ってて｡

私の異変に気づいてくれた樹くん｡
対応が大人｡言ってもいいよね｡

A:さっきね…

全て話した｡
樹くんは言葉を挟まず､最後まで黙って聞いてくれた｡

すると､

樹:辛かったな…
もう､大丈夫だから｡

A:ありがと､､泣

樹くんの柔らかい声とハグで､また溢れた涙が､先程の涙をなぞるように零れていく｡

気持ちが､ある程度おさまった頃｡

私は､勇気をだして言ってみた｡

A:樹くん､

樹:ん？

A:あのね､､

A:そのー､さっきのその事のせいで気持ち悪くて…樹くんが上書きしてくれ…((あのさ､

樹:俺だって､男だよ？､てか初めて会った時から俺は一目惚れしてた｡なのに､いっつもレオンの方ばっかで､他のメンバーとも仲良くて､俺なんも言えなくてさ…だから､ずっと我慢してたのに､好きなやつからしてくれってさ…

樹くん､こんなに喋るんだ…←
まるでみずみずしい果実が弾けたかのように､溢れてきた樹くんの言葉｡そんな事思ってたなんて､1ミリも思わなかった…

…でも､

A:今日だけは､私のお願い｡我慢しなくていい…よ？//

後で､冷静になった自分はなんでこんな事言ったんだろう…と思うハメになったのだが､やはりこの時は､嫌な思いを振り払いたかったのだろう｡

樹:じゃあ､遠慮なく｡