The girl loved by RAMPAGE(2) (ページ8)

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-A side-

とある日撮影終わり。

今日は久しぶりに外が明るいうちに仕事が終わり、
この後は海青連れてジムにでも行こうかと思っていると

力矢｢この後みんなに話があるから少し残って｣

どこか神妙な面持ちで言う力矢さんに嫌な予感がする。

みんなが帰り支度を済ませた頃、

力矢｢翔吾からみんなに報告があるから聞いてあげて｣

その言葉に翔吾がみんなの前に出る。

この時はきっとまたドラマや映画が決まった、
そんな報告とばかり思っていた。

それなのに...

翔吾｢これまでRAMPAGEの活動をする中で
俳優としても沢山仕事を頂いて...
自分の中で俳優の道を進みたい思うようになり、
先日HIROさんとお話をさせていただいて...
今月でRAMPAGEを脱退して俳優業に専念する事に
決まりました｣

...え？

頭を鈍器で殴られたような感覚。

淡々と話す翔吾。

どうして急に？
この前までダンス楽しいって、
RAMPAGEで良かったって言ってたじゃん。

私には翔吾が話してる内容の意味がわからない。

陣｢...！...A！｣

A｢あ、はい...｣

陣｢ちゃんと話聞いてんか？｣

A｢...すみません｣

何で勝手に決めるの？
どうしてみんな普通で入れるの？

私には分からない。
翔吾もみんなも...。

その日どうやって家に帰ったのか分からないけど
気付いたら自分の部屋にいた。

RAMPAGEのために...
ファンのみんなのために...
翔吾のために...

私はどうするのが正解なんだろう...。

何もする気になれなくてずっとベッドに座って考え込んでいると
ゆっくりとドアが開いた。

翔吾｢...A｣

A｢...翔吾...ｯｯ｣

ダメだな、私...。

翔吾は自分の夢を追いかけてるだけなのに...。

応援しなくちゃいけないのに...。

翔吾｢...ごめんな｣

そう言って抱き締められると...、

A｢やだ...翔吾いなくなっちゃヤダ...ずっと一緒がいい...ｯｯ｣

自分勝手なワガママで泣きじゃくる私。

そんな私に翔吾は抱きしめる腕の力を強めた。