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あれから1週間。
1晩だけ泊めるはずだったAは相変わらず
僕の家でライキと戯れている。
瑠唯｢A、いつ仲直りするの？｣
A｢…｣
…無視ですか。
瑠唯｢…今日のご飯何にしようかな｣
A｢タコライス食べたいでーす｣
瑠唯｢しっかり聞こえてんじゃん｣
あれからいつも陸さんと距離をとるAに
ファンの間でも不仲説が囁かれている。(翔平情報)
さすがに僕らも仲直りさせようとするも失敗続き。
瑠唯｢……もはや僕が原因なのでは｣
僕が甘やかして尽くしちゃうから
Aも陸さんと仲直りしないのでは…。
ならば僕がAを突き放す？
瑠唯｢いやいやいや、無理でしょ……｣
1人で買い物中なのを忘れ、
ブツブツ言っている僕を知らないお母さん方は
不振な人を見る視線を向けてくる。
そんな視線に気づいて何事も無かったかのように
そそくさと買い物を済ませ、店を出る。
すると目の前には見慣れた姿。
瑠唯｢山彰！｣
山彰｢あれ、こんなとこで何してんの？｣
瑠唯｢Aがタコライス食べたいって言うから…｣
山彰｢…すごい尽くしてんじゃん｣
流石の山彰も苦笑い。
瑠唯｢ところでこんなとこで何してんの？｣
山彰｢Aと話しようかなって｣
瑠唯｢話？｣
山彰｢2人の喧嘩の内容知ってる？｣
瑠唯｢いや…｣
そう言えばあの日、
自分が勝手に怒って家を飛び出したとは聞いたけど
具体的な理由は聞いてない。
山彰｢仲直りさせようにも理由が知らないなら
俺らも陸さんも動けないし｣
瑠唯｢確かにね｣
Aの家での様子を話しながら山彰と
帰ってきた我が家。
静かな室内に不思議に思いながら
リビングへ向かうとソファーでライキと
仲良く寝ているA。
そんなこともお構い無しに
ズカズカと真顔でソファーに近付いた山彰は
なんの前触れも無くAがくるまっている毛布を引っ張り
ライキごとAを床に引きずり落とした。←
A｢……いった…何……？｣
瑠唯｢ちょっとちょっと、ライキには優しくしてよ｣
山彰｢あ、ごめん｣
完全に巻き込まれたライキは現状が把握出来ぬまま
僕の元に駆け寄ってきた。
A｢…なんで山彰さん？
ていうか、私にも優しくしてください｣
山彰｢優しくして欲しいんか？｣
A｢……いや、怖いんでいいです｣
山彰｢遠慮するな｣
そう言って満面の笑みを浮かべたった一言
｢正座｣と言った山彰。
それだけでも物凄い迫力。←
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2020年3月9日 19時
