The girl loved by RAMPAGE(2) (ページ45)

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家出ページ45

-瑠唯 side-

山彰｢じゃあまた明日｣

健太｢次は餃子ね｣

瑠唯｢この前餃子だったじゃん…｣

どこまでも強い健太の餃子愛に山彰と苦笑いしつつ
2人と別れて帰路へ就く。

久しぶりに同い年3人集まって
自粛中どう過ごしてたとか、

まだ完全に回復しきれてない中でファンのみんなに
エンターテインメントを届けるにはどうするか…とか、

そんな話で盛り上がっていれば
気付けば遅い時間になっていて
明日も早いと言うことでたった今解散したとこ。

瑠唯｢…それにしても寒いな｣

日に日に寒くなって行く気温。

今年ももう少しで終わり。

沢山の人が楽しみにしてくれていたLIVEも
ファンの方の前で1回もすることなく終わる今年。

来年はみんなが笑顔で再会出来たらいいな…
…なんて思っていると見慣れたマンション。

その前にはこの寒い中、蹲る人。

さすがにこんな時間にこの寒い中外にいるのは
心配で声をかけようと近付いた時、
顔を上げたその人は…………すごく見慣れた人だった。

瑠唯｢はい、ココア｣

A｢……ありがとうございます｣

あんな寒い中、薄着で外にいたA。

2時間も前からずっと外で僕の帰りを待ってたらしい。

鼻を真っ赤にして少し潤んだ瞳。
何かあったのは明白で話を聞こうと家へ入れた。

その時にくしゃみをするから
｢身体冷えてるからあっためて！｣と
僕の服とタオルを持たせて遠慮するAを
無理やり風呂場にぶち込み ←
温まってホカホカの彼女にココアを入れ、
隣に腰掛けて本題へ。

瑠唯｢…で、こんな時間にここに居たってことは陸さん？｣

A｢…はい｣

どうやら珍しく陸さんと大喧嘩をして
勢い余って家を飛び出したものの
どこへ行けばいいのか悩んだ末、ここに来たらしい。

瑠唯｢でも僕のとこ珍しいね？｣

A｢…だって……｣

どうやら翔吾だと直ぐに陸さん来るだろうし、
ほかのメンバーだと怒られるし、
年下メンバーだと陸さんに嘘つけないだろうから…って
その中でも1番安全そうなここへ来たらしい。

…つまり、完全消去法。←

寄ってきたライキを膝に乗せ、頭を撫でるA。

瑠唯｢なんで喧嘩したの？｣

A｢喧嘩って言うか…私が勝手にって言うか…｣

俯いたまま歯切れ悪く話すA。

何がどうしたか分からないけど、
Aの事を考えるとそう簡単でもなくて
とりあえず今日は遅いし、
陸さんに連絡を入れて、Aを泊まらせることにした。