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再会後の距離感 ページ41

-陣 side-


完全に自粛モードが解除された訳では無いけど
ソーシャルディスタンスを保ちながら
今日から収録や撮影の仕事が入り、
メンバーとも久々の再会。


控え室のドアを開けるといつもより距離をとりながらも
携帯構ったり、音楽を聞いたりと
変わらぬ様子で過ごしていて少し安心。

みんなと挨拶を交わして空いてるところに座るも
どうしても気になって仕方ないことが1つ…。


陣「なぁ、アレなんなん?」


入った時から視界に入って気になっている
ソファに丸みを帯びた毛布。


拓磨「あぁ、Aさんです」

陣「体調悪いん?」

拓磨「ソーシャルディスタンスらしいです」

陣「…随分個性的な距離の取り方やな」


体調悪くないんやったら別にええけど、
いつも翔平の次に騒がしいAが静かなのは
正直違和感しかなくてAの元へ。


陣「A?」

A「その声は陣さんですね、おはようございます。
誕生日もおめでとうございました」

陣「おん、プレゼントもありがとうな?」

A「気に入って頂けて良かったです」

陣「…なぁ、毛布から出て話せぇへん?」

A「ダメです、私は毛布から出ません」


頑なに毛布から出ようとしないA。


するとコンビニへ行ってた陸さんが戻ってきて
すかさず駆け寄る。


陸「あ、陣くんおはよう」

陣「おはよう、A何があったん?」

陸「あ〜、あれね……」


陸さんによるとずっとメンバーに会えずじまいで
ようやく会えると思ったけど感染防止という事で
ここへ来るまでにマネージャーにしつこく
『距離を保て』と言われ続けたA。

顔を見ればいつも通りの距離感で行きそうだから
毛布を被って顔を見ないようにしているらしい。


陣「……なるほどな」

陸「ちなみにあそこにも禁断症状起こしてる人もいるよ」


そう指を差した先を見れば部屋の隅に余りの椅子を並べ
その囲いの中でソワソワしている翔平。


陣「まぁ、距離感の鬼の2人からしたらツライわな」


そろそろ撮影の時間が近づき、
ヘアメイクさん達が忙しなく出入りしている。


「A〜、あれ、どこ行った?」


そこへA専属ヘアメイクさんの
“かっちゃん”こと唐澤さんがAを探しに
控え室へ入ってくると毛布から手を出し、手を挙げる。


唐澤「…何してんの?」

A「ソーシャルディスタンス」

唐澤「バカなことしてないでさっさと毛布取れ」


そう言ってAかれ毛布を剥ぎ取り、
Aの手を引いてメイク台へ。

▽→←▽



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作者名:ちゃそ | 作成日時:2020年3月9日 19時

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