引越し ページ31
-A side-
陸｢Aは小さい荷物を運び入れてくれる？｣
A｢はーい｣
ついにやってきた寮から出るこの日。
今日の朝一でトラックに荷物を積み込み、
そしてたった今、新たに住むマンションへ到着した。
海青｢陸さん、これはどこに置きますか？｣
翔吾｢A、これもそっちでいいの？｣
健太｢健太もう疲れた…お昼餃子食べたい〜…｣
一度に全員が引っ越すとなればトラックの数も多くなり
近所迷惑になりかねないので4回に分けての引越し。
そしてその他の空いてるメンバーは
引越しの手伝いに来てくれてて
おかげで作業がスムーズに進む。
でもまだ家具はほとんど揃ってなくて、
寮から持ってきた洋服やその他の私物ばかり。
それでもかなりの量を手分けして運び入れる。
翔吾｢こっちはAの？｣
A｢うん！｣
翔吾｢じゃあ一緒に部屋持って行こう。
ある程度の片付けは手伝うからやれる所までやろ｣
A｢助かる…！｣
健太｢じゃあ健太も…｣
陸｢健太はこっち、海青を手伝って｣
健太｢……はーい｣
翔吾に荷物を運ぶのを手伝ってもらって
自分の部屋の片付けを始める。
翔吾｢これって…w｣
A｢ん？…あ、それ…w｣
デビューしたての頃、
これまではソロ活動ばかりだったのが
RAMPAGEの一員になったことで
17人で居るのが当たり前になってた。
そんな時に物凄く久しぶりに地方へ1人で行くのに
みんなと離れたくないと私が駄々こねて
＿翔平｢Aさん、これでいつも17人一緒です｣
そう言ってメンバーに見立てた16個の小さめの動物のぬいぐるみを
色んなお店を回って集めてくれた翔平。
それにより一層メンバーを感じられるようにって
16人それぞれ愛用している香水を吹きかけてくれたっけ…。
翔吾｢確かそれで大人しく地方に行ったのはいいけど
余計に寂しくなって泣きながら電話来たっけw ｣
A｢だってみんなの香水の香りするからw｣
そんな話をしたながらぬいぐるみを
棚の上に並べる。
A｢…なんかみんなと離れて暮らすなんて
やっぱり寂しいな｣
翔吾｢まぁ、毎日騒いでたもんな…｣
A｢また時間合う時に遊びに行ってもいい？｣
翔吾｢ええよ、いつでもおいで｣
他にもダンボールから出てくる懐かしいものに
思い出に浸りながら片付けを進めていると
部屋のドアをノックする音が聞こえた。
A｢はーい｣
そう返事をすると、
開いた扉から顔を覗かせる陸さん。
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2020年3月9日 19時
