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A「じゃあ準備してくるね」

海青「ゆっくりでいいですからね」


そう言われたけど海青を待たせてるわけで
出来るだけ急いで準備をする。


支度が出来て部屋を出た瞬間、
またしても後ろから温もりに包まれた。

…今日ってバックハグの日だっけ?


そう思いながら振り向くと、
頬を膨らませていかにも拗ねている健太さん。


健太「今日海青とベッタリすぎじゃない?」

A「たまにはそういう日もありますって」

健太「健太もAとご飯行きたいのに」

A「じゃあ今度飲みに行きましょう」

健太「…2人で?」

A「はい、2人で!
あとはまた美味しい餃子食べに行きたいです」


そう言うとパァっと表情が明るくなり、
“美味しい餃子屋さん調べとくね!”と
どこかへ行ってしまった。

…先輩ながらちょろいな。←



A「海青、お待たせ」

海青「もう終わったんですか?」

A「海青待たせてるから急いだ」

海青「ゆっくりでよかったのに」


そう言いながら予めタクシーを呼んくれていたみたいで
力矢さんに一言声をかけてから2人で家を出た。


着いたのは先日オープンしたばかりのお店。


海青「すみません、予約していた武知です」

店員「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」


そう笑顔で奥の個室に案内してくれた店員さんに
お礼を言ってすぐさまメニューを見る海青。

子供みたいで可愛いな…と思いながら
ついカメラで1枚。

海青「今撮りました?」

A「撮ってない」

海青「シャッター音しました」

A「気の所為じゃない?」


そんなくだらないやり取りをしながら
お肉と飲み物を注文。

直ぐに持ってきてくれてそれを海青が焼いてくれる。









A「美味しかったね」

海青「最高でした、ごちそうさまです」


今日頑張った分、お肉を沢山食べまくった私達。

“これじゃ陣さんに怒られるね”って言いながら
家まであまり遠くないので歩いて帰ることに。


A「明日から本気でトレーニングしなきゃ」

海青「じゃあ僕がコーチしますね笑笑」

A「怖っ!」


そんな話をしているとあっという間に家が見えてきた。

この家に帰るのもみんなと暮らすのもあと少しだと
そう思うと寂しくなって少し前を歩く
海青の大きな背中に抱き着いた。

▽→←▽



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作者名:ちゃそ | 作成日時:2020年3月9日 19時

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