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喧嘩 ページ1

-力矢 side-


A「そんな言い方しなくてもいいじゃん!!!」


事務所で兄貴に借りたDVDを返し、
会議室へ向かう途中、廊下に響くAの声。

いつものんびりしてるAにしては
珍しく声を荒げていて、
心配になって走って会議室へ向かった。


中に入るとソファーに座って携帯を構ってる壱馬と
そんな壱馬に向かって声を荒らげるA。

そんな2人の間には少し困惑気味の陣くんと陸が
間に入ってAを宥めている。


力矢「何があったの?」


どこか緊張感のある室内。
ドアの近くにいた龍にそう聞いた。


龍「それが分からなくて...」

力矢「え?」

昂秀「さっきまで何ともなかったんですけど...」

拓磨「Aさんが壱馬さんに声掛けた後、
突然Aさんが声を荒げて僕達も何が何だか...」


その後みんなに聞いても誰もが原因が分からない。

ただAが壱馬に声をかけた後、
突然Aが声を荒らげたとの事だけど...


そもそもワガママですぐ拗ねるAだけど、
何も理由がないのにあんな風に怒ることは無い。

...かと言って壱馬もハッキリ言う性格で
たまに言葉がキツく捉えられることもあるけど
壱馬だって何も無いのにAが怒るようなこと言わないし...。


A「なんでいつもそうなん?!」

壱馬「何がやねん」

A「何がちゃうやろ!!!」


どんどんヒートアップしていく2人。


陣「もう壱馬もやめーや」

陸「ほら、Aも一旦落ち着こう?」


それぞれが出来るだけ優しくそう声をかける。


力矢「Aは何に怒ってるの?」


このままじゃ埒が明かないと思ってAに聞く。


A「だって壱馬が...」

壱馬「せやから余計なお世話やねん」


Aが口を開こうとすれば
すかさず横から口を出す壱馬。


A「私は壱馬が...」

壱馬「迷惑やねん」

A「...ッッ...」

力矢「壱馬!!!」

壱馬「お前のはただの自己満足やろ」

A「そんなこと...」

壱馬「俺の事はほっとけや」


何が原因で壱馬がこんな言葉を発したのか分からないけど
言われたA本人だけでなく、
周りで聞いてた俺らにもその言葉は深く刺さった。


A「あっそ...もういい...壱馬なんてもう知らへん!!!」


目に涙を溜めて会議室を出ていったA。


翔吾「A追いかけて来ます」

陸「翔吾、僕行くから」


Aを追いかけようとする翔吾を止め、
陸が会議室を出ていった。

▽→



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作者名:ちゃそ | 作成日時:2020年3月9日 19時

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