The girl loved by RAMPAGE(2) (ページ18)

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突然の…… ページ18

-力矢 side-

ﾏﾈ｢力矢と陣、ちょっと…｣

会議の後、
僕と陣くんの2人がマネージャーに呼ばれ
ある部屋へと呼び出された。

お互いになんの心当たりも無くて顔を見合わせるも
待たせる訳にはいかないとドアをノックした。

『どうぞ』

ﾘｷﾔ･陣｢｢失礼します｣｣

中に入ると誰もが憧れているあの人の姿。

HIRO｢悪かったな、急に呼び出したりなんかして｣

ﾘｷﾔ｢いえ…｣

HIRO｢今日2人を呼んだのが寮卒の事でな｣

陣｢…あの家を出るんですか？｣

HIRO｢前からファンの方に特定されてたし、
この前のAの件もあるから流石にこれ以上
このまま放置しておく訳にも行かないから｣

そう言って僕達に申し訳なさそうにするHIROさん。

HIRO｢住む場所はこっちでセキュリティ万全な所を
ピックアップしたからそこから選んでもらって｣

そう言って不動産情報の書かれた書類を渡された。

HIRO｢それとAだけは誰かと一緒に住まわせる事｣

陣｢同じ家に、って事ですか？｣

HIRO｢Aは人気メンバーでもあるけど
未だにTRIBEに女の子がいる事をよく思わないファンが
いるのも事実。
そうなるとまた何かしら事件が起きるから｣

“もしそうなればAは最悪の場合、
ステージに二度と立てなくなるかもしれない”

そう言われて血の気が引くのが分かった。

確かにこの前の事があっても
相変わらずなAだけど
あれで男性恐怖症になったりしても
おかしくなかったはずだ。

HIRO｢それとAは男世界に唯一の女の子だから
努力を惜しまないし弱音も吐かない。
だからAが壊れないようにストッパーの意味も含め
メンバーと一緒に住んで欲しい｣

HIROさんとの話を終え、
陣くんとみんなのいる部屋に戻る。

ずっとこのままあの寮にいる訳じゃなくて
いつかは出て行く日が来るってわかってたけど
その日はあまりにも突然で…

A｢もう陸さん!!翔吾取んないで!!｣

陸｢取ってないからw｣

壱馬｢いつも陸さんから翔吾取ってんのAやん｣

翔吾｢もうA怒らんの、ここおいで｣

翔吾の膝の上に座りご満悦なA。

問題はこの子。

HIROさんの言う通り寂しがり屋で怖がりなAを
1人暮らしさせるっていうのも流石に不安…。

俺か陣くんと住まわせるにしてもAのことだから
余計な心配をかけまいと気を張るだろうし…。

とりあえずこの後は家に帰るだけだし、
今夜は陣くんと今後の相談を兼ねてご飯へ行く事に。