問題児とサイコパス ページ24
-山彰 side-
A｢いや、それは...｣
翔平｢じゃあ...｣
部屋の隅っこで２人、
コソコソ話しながらニタニタしている。
あの様子だとまたロクなこと
考えてないんだろうなって思う。
A｢山彰さん!!!｣
翔平とのやり取りを終え、
僕の元にやってきたA。
山彰｢ん？｣
A｢パソコン貸してください!!!｣
山彰｢何で？｣
A｢えっと...｣
やっぱり何か企んでいるのか、
貸してほしい理由を問うと言葉に詰まる。
山彰｢まぁ、いいよ｣
何を企んでいるのか知らないけど
そう答えてあげると嬉しそうな顔をする。
...可愛いんだけど、
凄く嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
山彰｢部屋にあるから取ってっていいよ｣
A｢は〜い｣
返事をすると、すぐさま部屋に向かったA。
瑠唯｢今度は何企んでるんだろうね｣
近くにいた瑠唯も何かを感じ取ったらしい。
陣｢あれ、山彰そこおったん？｣
Aが部屋に行って早30分。
部屋にいた陣さんが降りてきて
リビングにいる僕に何故かビックリする。
山彰｢ずっとココいましたけど...｣
陣さんによると僕の部屋で
Aと翔平が盛り上がっていたそう。
でも僕と同部屋のメンバーは今日は出掛けてるし...。
Aはもちろん、翔平も部屋は違う。
山彰｢...嫌な予感しかない｣
陣｢どうしたん？｣
山彰｢今Aにパソコン貸してんすよ｣
陣｢...間違えなく餌食になってんで｣
その言葉のすぐ後にリビングに降りてきた2人。
...凄くやりきった感満載だ。
さりげなく２人に話しかけ、
その場を繋ぐ陣さんに感謝しながら
急いで部屋へ行き、ﾊﾟｿｺﾝの安否確認。
山彰｢...やってくれたな｣
餌食になったそれを手にリビングに戻れば、
僕の黒いオーラに気付いたのかピタッと止まる２人。
山彰｢コレ、なに？｣
ニッコリ笑顔で聞けば青ざめていく２人。
陣｢うわ...｣
瑠唯｢やっちゃったね...｣
そう言って苦笑いする視線の先には
付箋だらけのパソコン画面。
山彰｢で、言いだしたのは？｣
A / 翔平｢翔平!!! / Aさん!!!｣
山彰｢この際どっちでもいいから...
部屋で一緒に話そうか(黒笑)｣
嫌がる２人を引きずって部屋に戻った僕。
この５分後、２人の悲鳴が家中に響き渡った。
((相手が悪かったですな...))
((もう山彰さんはやめよう))
((やっぱ陣さんですね))
((おい、聞こえてんで))
翔平/A/翔平/陣
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2019年8月15日 21時
