BBQ ページ21
-陣 side-
("海"の続きのお話です)
A「陣さんお腹減った〜」
陣「今準備しとるからもうちょい待ち!!!」
A「まだ〜?」
陣「まだ掛かるから向こうで翔平達と遊んどけ」
A「だってもう遊び疲れたんだもん」
そう言って近くの椅子に座って
BBQの準備を待つA。
..そりゃそうやろ、
泳げもせんくせに海青に深いとこまで
連れて行けって言っといて結局怖くなって大騒ぎするし、
陸さんたちと結構ガチのビーチバレー大会をするし、
買ってもらった浮き輪で
再び海青に深いとこまで連れて行ってもらって、
戻ればまた翔平達と走りまわって...。
そんなことしとれば疲れるだろうよ。
力矢「コッチ火ついたよ、そっちどう?」
陣「付きそうなんすけど...」
力矢「貸して」
今日1日みんなと遊びながらもこうして
リーダーとの仕事も忘れないなんてさすが力矢さん...。
力矢「今日みんな楽しそうだし、来てよかったね」
陣「そうっすね」
力矢「Aが海に行きたがってたの...何でか知ってる?」
陣「え?」
力矢「いつもの突発的に思いついたワガママみたいに
言ってたけどさ...」
__今度はオフの時にみんなで来たいな
力矢「陣くんが小さい声で言ってたの聞いたんだって」
確かにあの時は仕事で遊ぶにしても限られてたし、
無意識に小さい声でいっとったけど...。
力矢「陣さんはみんな優先してばっかで
私みたいにワガママ言えないからって。
だから何としてでもみんなオフの時に来たかったんだって」
Aが海に行きたいって言った日。
いつもならしつこく言えば文句言いながらも
渋々諦めるんに絶対諦めようとせんかったんは...俺の為?
力矢「まぁ、Aも変なとこで不器用だからw」
Aなりに俺の願いを叶えようとしてくれたことに
感動しつつ振り返れば...
陣「寝とんのかい」
え、今結構いいとこやったやん。
どうりで近くにおるはずなのに
静かやなって思ったわ!!!
力矢「まぁ、A自身も騒ぎ疲れただろうから
用意できるまで寝かしよいてあげようw」
陣「本当にしょうがないやっちゃな...」
そう言いながらも緩む頬。
Aにまだ使ってない未使用の大きめのタオルを掛け、
再びBBQの準備に戻った。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2019年8月15日 21時