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-海青 side-
A「海青ほんと筋肉凄いよね」
そう俺におんぶされながらも
あちこちの筋肉に触れてくるAさん。
海青「ちょ、触りすぎ...」
A「私ももっと頑張らないとな〜...」
全く人の話を聞いてないAさんは
コッチの気も知らずベタベタ触ってくる。
別に嫌なわけじゃないんだけど...。
お互いに水着なわけで...。
普段と違って素肌で密着するもんだから
男としてはちょっと...拷問というか...。
A「海青 海に入ろう、海!!!」
Aさんにそう言われ、
海に入れば離れると思ったのが大きな間違いだった。
A「ちょ、海青離れないで!!!」
海青「そんな事言われても...」
A「私泳げない!!!」
そう言ったAさんは
先程以上に必死に俺にしがみつく。
分かるよ、俺から離れれば命の危険はある。
でもそれなら何故、
深いところに行きたいって行った?!
海青「もう、絶対離さないで下さいよ?!!」
これで何かあったら俺の責任だ。
思うことは色々あるけど、でも安全が最優先。
Aさんを連れて砂浜の方へと戻る。
海青「大丈夫ですか?」
砂浜に戻って確認すると、
A「楽しかった♪」
コッチの気も知らず、眩しいくらいの笑顔。
海青「一旦休憩しましょ」
A「え〜」
海青「休憩の後にまた入りましょう」
A「は〜い」
Aさんのいい返事を聞いて、
2人でパラソルの方へ向かうと、
A「あ、楽しそう...」
その視線の先には砂に埋められている陣さんと、
陣さんを埋めるリバー兄弟。
海青「行って来たらどうです?w」
A「後で怒られないかな?」
普段陣さんに怒られようとも関係無しのくせに
何故か今更気にし始めるAさん。
海青「大丈夫です、みんなで全力で守るんで」
A「じゃあ行ってくるね」
そう言ってリバー兄弟に合流したAさんは
楽しそうに陣さんを埋め始めた。
陸「海青おつかれ」
海青「...いろんな意味で疲れました」
俺の言葉の意味が伝わったのか、苦笑いの陸さん。
海青「俺、買うものあるんで買ってきますけど...
陸さん何かいります?」
陸「俺はいいからAにドリンク買ってきてあげて。
多分あの子遊ぶのに精一杯で水分補給忘れちゃうから」
そういった陸さんは
コレで海青のも買ってきな、と言って財布からお金を出した。
海青「すみません、ありがとうございます」
そうお礼を言い、俺は海の家へ向かった。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2019年8月15日 21時