カメラ ページ15
-拓磨 side-
拓磨｢最近あんまり撮ってないな...｣
久しぶりに時間が空き、
これまで撮り溜めていた写真を現像したものを見て
溢れた独り言。
数ヶ月前に初のアリーナツアーを終え、
ツアー中はその時は写真を撮っていたけど
最近は有難いことに忙しく何も撮れていない。
拓磨｢今日は天気いいし、どっか行こうかな...｣
そう思ってカメラを手に出掛けようと、
下に降りるとリビングの方で大きな声が聞こえた。
拓磨｢何かあったんすか？｣
リビングを覗くと目に涙を溜めているAさんと陣さんがソファに座っている。
陣｢いや、今日Aが壱馬と出掛ける予定やってんけど、
壱馬の方が明日と勘違いしとって臣さん家に行ってしもうたみたいで｣
そう言えば久しぶりに２人で出掛けられるって喜んでたな〜。
陣｢ほら、泣くと目が腫れるで｣
A｢だって〜...(泣)｣
立てた膝に顔をうずめて、
完全拗ねモードのAさん。
拓磨｢じゃあ今から出かけようと思ってたんですけど、
Aさんも一緒に行きません？｣
思い返してみれば俺もAさんと
最近２人で出掛けてないし。
そう思って声をかけてみるとゆっくりと顔を上げた。
A｢...たっくんと２人でお出掛け？｣
拓磨｢はい、写真も撮りたいんで
Aさんモデルになってください｣
A｢行く!!!準備してくるから待ってて!!!｣
急がなくても置いていかないのに、
バタバタと階段を駆け上がって
自室に戻って準備をするAさん。
陣｢ホンマ助かったわ〜、もう1時間もあの調子で
俺もこれから出る予定やったからどうしようかと思っててん｣
拓磨｢お疲れ様ですｗ｣
そんな話をしているうちに準備をして
戻ってきたAさん。
A｢たっくん行こう!!!｣
拓磨｢じゃあ陣さん行ってきます｣
陣｢気ぃ付けてな!!!｣
陣さんに見送られて家を出た俺ら。
A｢今日は沢山撮ってね!!!｣
その言葉通り今日は２人の気になっているお店から
インスタ映えスポット等、
沢山のところを回って写真も沢山撮った。
A｢たっくんの写真好きだな〜｣
途中アイスを買い、
公園のベンチに座って食べながら
撮った写真を見ていると
それをみたAさんの一言が
本当に心から思ってくれてるんだって思ったら
物凄く嬉しかった。
((また写真撮るとき、モデルになってくださいね))
((たっくんはAの専属カメラマンさんだね!!!))
拓磨/A
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2019年8月15日 21時
