41 ページ41
.
そんな中、ある時事は起こった
何気ない日曜日の朝
久しぶりにみんながわらわらと地下室で集まっていた
メンバーたちで打ち上げかな、なんて
久しぶりに集まれることにワクワクして下に降りた
でも、いつもなら隣の壱馬くんや
樹くんがAも行こうって誘ってきてくれるのに
なぜか今日は呼ばれなかった
みんなはきっと、気を使って呼ばなかったのに
行かなきゃよかったかな
「 みんなおは…______
力矢「 今月から、もうこのマンションを出て行く準備を各自でして欲しい。」
シン、とした。
全員が何とも言えない表情で、力矢さんの言葉に小さく頷いた
陣「 しゃーないけど、ええタイミングやと思う 」
え … ？今、なんて？
壱馬「 …っA、」
翔吾「 今の … もしかして聞いちゃった？」
「 … 出て行く、の？」
私の問い掛けにみんなはごくりと唾を呑み込み俯く中で、ぱち、と北ちゃんと目が合った
すると北ちゃんは眉毛をハの字にして小さく「寂しくなるね」と応えた
「 …なんで？」
力矢「 みんな、メンバー全員がこの家から出て
これからは一人ひとり、引っ越して、一人暮らしをする事になったんだ。」
陣「 実は春頃からそういう話は事務所の方から出ててん。
今もこうしてここに住んでるのは、期間を伸ばしてもらったからなんよ 」
陸「 俺ら、もう十分ひとり立ち出来る年齢だし、ね 」
なんだ、そっか
もともとそんな予定だったのか
私、何も知らなかったな
当たり前のようにみんなが集まって、ここに帰ってきてくると思ってたから
いざ居なくなるなんて聞いたら、びっくりだよ。
翔平「 でも、物件探すのは自由なんですよね。だったら俺 … このままココに残ります 」
慎「 俺も…このままAを一人で残せらんない。」
壱馬「 ……… それは、あかんやろ。
俺らが何の為に、ここを出て行くか、やろ 」
壱馬くんの、その言葉の意味は
あんまりわからなかったけれど
まこっちゃんも、しょへも、その言葉を聞いては
納得したように口をつぐんだ
彰吾「 みんな、早いうちに探さないと。今月中をめどに引越しとか色々あるから … 」
樹「 俺は… もう、猫の飼える物件探し始めてます 」
なんだ、みんなもう
それぞれ準備してるんだ
そりゃ、そうだよね
いつまでもこのままなんて、あり得ないよね
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます！これの続きはいつ頃になりますか？楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (
レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます！ (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます！！！ (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - とても面白いです！人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね！！ (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか？ (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年6月20日 6時
