Maison de RAMPAGE

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久しぶりの仕事も無事に終わり

さあ、みんなの所に帰ろうと外を出れば
土砂降りの雨が降っている





「 … ちょ、傘ないし。」




この前、電車の中に傘を忘れてしまったから

わたしの持ってる傘は日傘のみ。しかも家に置いてきているから何もない

コンビニまで走るより、近くのカフェで雨宿りする方がいいかな。


いや、でも走って家に帰る方が早い？
それともタクシー呼んじゃう？





「 … 早く帰りたいのにぃ 」





とりあえず小走りで向かいの建物に移動する
たった数秒濡れただけなのに Ｔシャツが透けてしまうほどだ

… これはまずい。

普通に このままだと風邪引いてしまう




そんな時、タイミングよくRAMPAGEのグループラインの通知が来る





翔吾Aちゃん、傘持ってる?


翔吾くん、その質問超ナイスタイミングだよ。





A持ってなくて、雨宿りしてるところです

海青え、やばいじゃん大丈夫?

慎濡れないように屋内に居たら?

翔平どこにいるんですか?近くならば僕が迎えに行きますよ!






うう … なんて皆さん優しいのだろう。

きっと今日も仕事で忙しいのに
こんな私の心配してくれて、しかもグループラインで聞いてくれて

それぞれから心配のメッセージ

翔平くんなんて、迎えに来てくれるだなんて
超絶良い人だよ … 泣きそう。





北人タクシー呼んで、坂本陣で領収書もらえば大丈夫だよ!

陣おいこら北人

壱馬今どこなん





居場所を聞かれたので、位置情報を送れば
すぐに既読が10も付いちゃう。


絶対皆んな一緒に居るのに … わざわざ私の安否確認してくれるなんて

本当に見かけによらず良い人ばっかりだな …






雨は今も弱まりもせず、シャワーみたいにずっとずっと降り続けている。

一応目黒区だし、彼らのところからも家からも
そんなに遠くはないけれど

今走って帰ったら悲惨なことになりそうだ





「 …… 寒っ 」




天気が悪いし雨は冷たくてなんだか寒くなっちゃう

ああ、風邪ひきそうだな
お仕事始めたばっかりなのにな

なんて思ってたらいきなり雨が止んで、代わりにポツポツという傘に雨が当たる音。









彰吾「 みーっけた、」

「 … あ、やましょーさん？」




振り向いたら、色付きのサングラスをかけたやましょーさんが
私が濡れないように 傘を差してくれていた






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