SHORT STORIES from THE RAMPAGE

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やっと会えた翔吾。

ちょっと照れくさくて顔が見れない。



「お疲れさま。席、用意してくれてありがとう。」

「ああ、うん。」



なんだか煮え切らない彼。

まあ、普段からすごくハッキリものを言うタイプではないけど。



「格好良かったよ。」

「ああ、うん。・・・うん！？」

「え？」

「え？」

「翔吾がすごく格好良かったよ、って意味なんやけど・・・。」



なんかめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。なにこれ。



「あかん。」



小さく聞こえたと思ったら、めっちゃ口角上げて顔真っ赤にしてる。



「翔吾のMC聞いて泣いちゃった。」

「え、なんか恥ずっ。」

「なんで？だって、あの日、一緒にライブ見に来た会場に立ってるんやもん。格好良過ぎる。本当に本当におめでとう。」

「ありがとう。あーもうほんとAには敵わん。」

「ん？なんの話？」

「いや、こっちの、うん、」



なんかよく分かんないし、何話したらいいか分かんなくて、沈黙の時間が流れる。



「A、あんな、」



翔吾を見るといつものニコニコ翔吾じゃなくて、すごく真っ直ぐな真剣な表情。


何を言われるのか検討がつかない。ドキドキして来た。



「もう少しだけ待っとって。」



え・・・？



「もう少し、もっとちゃんと確立するまで待っとって。」



こんなの期待するやん。



「な？お願い。」



頷くのが精一杯だった。



「よかったー。」



ギューッと力強くハグされた。



翔吾？

豹柄ON豹柄着て、

飴ちゃんいっぱい持って、

もしかしたら髪の毛パープルなおばちゃんになってるかも知れんけど、

ずっとずーっと待ってるからね。



大好きだよ。



そんなことを思いながら、翔吾の胸で泣いちゃったのは、私だけの秘密。






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