SHORT STORIES from THE RAMPAGE

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「なあ、A。一緒に写真撮らへん？」



俺が声を掛けるとあからさまにビクッとして、北人の後ろに隠れやがった。おい！



「やだ。」



え、ま、マジか。

ガチでショックやぞ。これは。



「なんで？」



未だに北人の後ろに隠れてるA。


この状況に北人も困惑しているようで、キョロキョロしている。でもよく見るとニヤついていてなんとも憎たらしい。


北人の背中にしがみ付いてるのを無理やり剥がして腕の中へ。



「やぁだぁ。」



それでもまだジダバダして逃げ出そうとする。させるか。



「ほんまなに？俺、なんかした？」

「壱馬が、」

「おん。」



腕の中に落ち着いたものの、俯き黙ってしまった。



「黙ってたら分からへん。教えて。」

「壱馬が、壱馬がナンパしてるからやだ。」



・・・。



「は？」



全く身に覚えのない言い掛かりに言葉にならない。



「人違いちゃう？」

「人違いじゃないもん。この目で見たもん。」

「いやいや、いつ？どこで？誰に？」

「みんなに、“ 君に会う為に生まれて来た ” って言ってた。」

「は？え？え？」

「だから壱馬やだーっ。」

「おいっ、逃げんな。」



急に逃げ出そうとしたAを慌てて抱き止めて、今はバッグハグ状態。


理由も分かり、俺はもう脱力状態や。


Aの肩の上に顎乗せて、俺の彼女の可愛さを噛み締めてる。



「お前、ほんまアホやなあ。あれは花岡楓士雄の言葉やん？」

「でも壱馬が言ってたもん。」

「そうやけど。」



どないしよ。なんでこんな今日甘ちゃんなん？

いつもこんなんちゃうのに。最高や。

毎日こんなんでええんやで？







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