SHORT STORIES from THE RAMPAGE

▽ to be continued.... ページ15

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今日は、16人全員でとある女性向けファッション誌の取材と撮影。



今、僕はとても不安である。



なぜなら、撮影現場に到着し、頂いた雑誌の概要に、なんと、Aちゃんの名前が。



メンバーはというと、はしゃいでる。

みんな知ってるんだね。そうだよね。

Aちゃんの方が知名度も認知度も俄然高いからなあ。



「健太チョータイプなの！」

「いや、神健大抵の美人はタイプやん！」

「そんなことないし！」

「臣さんのブランドのレセプションで見かけたんよなあ。遠くでやけど、顔こんな小っさくって。綺麗な人やったわ。」



そんな壱馬の発言にわーきゃーする一部のメンバー達。



「どうせ顔だけでしょ。」

「相変わらず捻くれとんなあ。」



北ちゃんの発言は頂けないけど、うん、まあ、ここは我慢。



「どんな声してんねんやろ。」



ポツッと儚げに呟いてて、こんな壱馬見たことなくて、心の中で「たっくんシャッターチャンス！」って言ったら、本当にシャッタ音が聞こえて来た。ナイス！



とは言えね、共演じゃないからね？

掲載号が同じでも撮影はそれぞれコンセプトがあるだろうし、撮影日や場所が同じなんてこと、




コンコン



「失礼します。」



え、



えーっ！？



うちのマネージャーにアテンドされて入って来たのは、Aちゃん。仕事モードでバッチバチだけど、紛れもなく実の姉だ。



え、どうしよ。
りっくーん、とかハグしに来ないよね？
大丈夫だよね？



「突然すみません。初めまして。青山Aです。
控え室が近かったので、ご挨拶に来ました。よろしくお願い致します。」



陣くんが、「煩くてすみません」とかなんとか言ってたり、お口あんぐりなメンバーもチラホラ。



「あの、川村さん。」

「え、俺！？」



突然名指しされた壱馬は、普段見ないような動揺っぷり。



「本当は初めましてじゃないんです。
登坂さんのブランドのレセプションで実はお会いしてるんです。ご挨拶せずに失礼しました。」

「あ、いえ。そんなことは。」



Aちゃんも気付いてたんだ。

壱馬も照れちゃってかわいいなあ。



僕の心配は、杞憂に終わった。

そりゃそうだよね。

ティーンズモデルから始めて、もう15年くらい業界にいるんだもんね。



お仕事モードなAちゃんを現場で見るのは初めてだったから、感動しちゃった。



なんか泣いちゃいそう。





to be continued....



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