SHORT STORIES from THE RAMPAGE

RIKU ’s sister ページ13

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( お姉ちゃん × Not Love Story )




「これもお願いっ。」

「はいはい。」



僕にショッパーを渡して、ルンルンと楽しそうにハミングしながら道を行くのは、実の姉。





真っ赤なピンヒールをコツコツ鳴らして



道でターンしてスカートの裾を翻しながら



両手に持つショッパーが遠心力で広がって円を描くような





そんな人。


・・・伝わるかは分からないけど。



まあ、実際にはショッパーを自分で持つことはないから、あくまでイメージね。





「Aちゃん、危ないー。」

「んー？」

「ちゃんと前向いて歩いて。」

「はーい。」



全く、世話のかかる子なんだから。


・・・と言っても、3つ年上のはずなんだけどなあ。



「わっ！」

「あっ！」



ふわっとよろけたAちゃんを支える。


ほーら、言わんこっちゃない。



「りっくん、ありがと。」

「まったく。ちゃんと歩きなね？」

「はーい。」



絶対分かってないし、反省もしてない返事。もうっ。



「ねえ、りっくん？」

「なーに？って、そろそろ離してくれる？」



僕の自慢の二の腕にしがみついたまま離れないAちゃん。



「りっくんの腕の中、安心出来るなあって。」

「はあ？」

「最近筋肉の成長著しいね。しっかりしてるし、あったかいし、毎日りっくんの腕の中で寝たい。」



いやいやいやいや。



「そういうの恋人に言うことだから！絶対恋人以外に言っちゃダメだからね！危ない目に遭うからね！僕が弟だからいいけどさ。」

「えー、りっくんのこと弟だと思ったことないよ？」

「は？いや、何言ってんの！？」





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