Itsuki Fujiwara (1)-1 ページ1
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( 同い年 × 彼女 )
「いっちゃん、お夕飯なに食べたい?」
「・・・。」
キッチンから顔を出してリビングにいるいっちゃんに聞くけど、
返答無し。
「いっちゃん、食事制限中?」
「・・・。」
また返答無し。
「ねえ、樹聞こえてる?」
「んー?何?」
返事があったと思ったら、全然聞いてないし。
こちらを向いてすらくれない。
そう、いっちゃんの視線の先にはマースくん。
彼は愛猫マースくんに夢中なのだ。
マースくんはめちゃくちゃ可愛い。
夢中になるのは分かる。
だって、いっちゃんが寮から出ると決まって一人暮らしを始めるまでの暫くの間は、私がこの部屋でマースくんと生活していたから。
私にも懐いてくれて、とても良い子。
だから私が元の家に戻っただけなんだけど、マースくんをいっちゃんのところにお嫁に出した気分でとても寂しい。
もう!私だってマースくんと遊びたいのに!
「え、だから何?」
もう怒った。
いっちゃんが「ご飯作って欲しい」って言うから来たのに。
「メニューはあとで一緒に考える」って言ったからお買い物して来なかったのに。
「A?」
キッチンに来たいっちゃんの脇をすり抜けて、リビングでお座りしてるマースくんの元へ。
「マースくん。」
ラグの上に脚を伸ばして座ると、ちょこんと上に乗ってくるマースくん。
か、かわ。わわ。
「へへっ。マースくん。」
撫で撫ですると、喉をゴロゴロ鳴らして、目を細めてる。
「かわいい〜〜〜。」
なんとなくシャッター音が聞こえる気がするけど、ダメじゃないかな。
うん。ダメだと思うよ、藤原樹。
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蛍(プロフ) - すいません!登坂図鑑のパスワード教えて下さい! (2020年9月2日 7時) (レス) id: 08d94763e4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お返事ありがとうございます!そうなのですね!了解致しました(*´˘`*)再掲楽しみに待っていますね! (2019年9月22日 16時) (レス) id: ad0dbdb24b (このIDを非表示/違反報告)
ガヤキティ(プロフ) - ちぃさん» 初めまして!お読み頂き、そしてコメントを下さり、ありがとうございます!健太さんのお話は、思うように纏められなくなってしまい、一旦引き上げてしまいました。再掲の予定なので少しお待ち頂けると嬉しいです!表示されたりされなかったりはバグでしょうか……(>_<) (2019年9月22日 13時) (レス) id: 789372bee5 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いています。健太くんのお話が表示されたりされなかったりするのですが、消されてしまったのでしょうか。続き楽しにしていたので気になってコメントさせて頂きました。 (2019年9月22日 10時) (レス) id: ad0dbdb24b (このIDを非表示/違反報告)
ガヤキティ(プロフ) - 瑠菜さん» ありがとうございます!ニヤけて頂けてうれしいです!これからも頑張ります! (2019年8月18日 19時) (レス) id: 789372bee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ガヤキティ | 作成日時:2019年7月12日 18時