スーパースターは私のカレシ【Kazuma.K】3

#your_name_is ページ13

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明日の朝、もしAちゃん起きても俺起きてなかったら殴ってでも起こして。

ベッドの上で正座をして、向かい合って両手を握られ、真剣な顔でそんな任務を受けた私は、絶賛任務遂行中。



……が。

この男、信じられないぐらい起きないのである。



「ねーえー、おーきーてー」

「……。」

「むーしーしーなーいーでー」

「……。」



……泣きそう。()


寝てるんだろうなぁ、とはわかっている。

なんでこんなに “おねむ” なのかは分からないけど、とりあえず私は壱馬くんを起こさなければ。



仕方がない、奥の手を使おう。

壱馬くんのお腹に跨り、両手を構える。


……あ、モソモソし始めた。

あと一押しで起きそう。


そーっと脇に手を添えて、コソコソ動かした。



「んﾞん、ゃあめて……」



起こせって言ったのそっちじゃん！

……なんていう暇もなく、寝起きとは思えない力で私の手を掴んで避けた壱馬くん。



これもう起きてるよね？

こうなったら笑わせて起こす作戦に移行する他なし。



くぁ、とあくびをするすぱすたに一言。



「……あーたト〇ロっていうのね！」

「……ぶふっっ(笑)」



無事、機嫌を損ねることなくすぱすた起床。



それにしてもなにその時差。

ちょっと恥ずかしいじゃん。くそぅ。










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