My novel (ページ9)

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それからというもの、その人を見るようになってこちらを見た時に目が合ったと思って嬉しくなったり、

近くに来ると声を上げた。

もしかしたら、美香の言ってた通りに私はファンになってしまったのかもしれない。

そう思いつつ、しっかりとLIVEの景色を目に焼き付けた。

無事にアンコールも終わり、遂にバクステの時間。

LIVEを見たことで、好きになったことを自覚したからか、凄く緊張してきた。

最初は付き添いで来てただけど、あっという間に虜になってた私。

美香「ウチらの番だよ！」

A「あ、うん！！」

扉が開いて、メンバーの方がいるのが分かる。

美香から聞いたけどバクステの時間はほんとに短くてあっという間らしい。

行ったことのある子に聞いたって言ってた。

美香は吉野さんに話しかけてるけど、私はどうしたらいいか分からず立ち往生。

「君は好きなメンバーと話さなくていいの？」

A「へ………？……！！」

少し低めの声が聞こえてきたと思ったら私がさっき目が離せなくなった人だった。

A「あ、あの〜付き添い…で。」

いきなりで緊張したあまりに噛み噛みになった私を見て

「あはは笑噛み噛みじゃん。なら、俺の名前も知らないよね。川村壱馬です。」

川村さん……は可愛らしい笑顔で名前を教えてくれた。

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