My novel (ページ11)

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壱馬「そういえば、名前なんていうの？」

A「あ、黒井Aです。」

壱馬「Aちゃん。可愛い名前だね。」

A「あ、ありがとうございます！」

私が可愛いと言われた訳じゃないのに動揺しまくる私。

ほんとに、好きになっちゃったみたい。1ファンとして。

壱馬「Aちゃんは何か好きなこととかある？」

少しだけ関西弁混じりな口調で聞かれた私は、思わず小説のことを言ってしまいそうになった。

A「あ、えっと………。」

壱馬「大丈夫やで。無理して言わなくても。」

A「は、はい。」

優しく言ってくれたけど、せっかく聞いてくれたのに、答えられなかった。

それが、私の中ではあって申し訳ないと思った。

だけど、

壱馬「いつか、好きなこと好きって誰かに胸張って言えるといいね。」

そう言ってくれた。

壱馬「俺も、前は歌が好きとか言えなかったから。だけど、今ここに入れるのはやっと自信持てるようになったから。」

自信が持てないなら持てるまで頑張ればいい。でも、頑張り過ぎないでたまには休むことも大事だよ。

って、その言葉が今の私には心に刺さる言葉だった。

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